デイジー・リドリー、YA小説の金字塔「混沌の叫び」映画化に主演
2016年8月16日 12:00
[映画.com ニュース] 「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のヒロイン・レイ役で大ブレイクしたデイジー・リドリーが、新作SF「カオス・ウォーキング(Chaos Walking)」に主演することが決定した。
作家パトリック・ネスの「混沌(カオス)の叫び」3部作の映画化企画。原作シリーズは、第1部「心のナイフ」がガーディアン賞、第2部「問う者、答える者」がコスタ賞、第3部「人という怪物」がカーネギー賞と、英国の名だたる文学賞を制したヤングアダルト小説の金字塔だ。映画版も3部作になるかは現時点では不明だが、製作を手がける米ライオンズゲートはシリーズ展開を視野に入れているようだ。
米バラエティによれば、同スタジオのCEOジョン・フェルトハイマーが8月4日(現地時間)にリドリーの出演を認め、来年の撮影開始を目指しているという。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のダグ・リーマン監督がメガホンをとり、最新の脚本はジェイミー・リンデン(「親愛なるきみへ」「マネーモンスター」)が執筆している。
原作では、思考が音となり、互いの考えが筒抜けになる“ノイズ”と呼ばれる感染が広まった世界で、男しかいない町に暮らしていた少年トッドが、ノイズをもたない少女ヴァイオラと出会い、人間や先住民のエイリアンたちの虐殺・戦争が起こるなか、争いを鎮めようとする姿が描かれる。ライオンズゲートは2011年に映画化権を獲得しており、翌12年には、「マルコヴィッチの穴」や「エターナル・サンシャイン」の脚本家として知られ、「脳内ニューヨーク」で監督デビューした奇才チャーリー・カウフマンがメガホンをとると報じられていた。
「スター・ウォーズ エピソード8(仮題)」(17年12月15日公開)の撮影を終えたばかりのリドリーは、今後、シェイクスピアの「ハムレット」をオフィーリアの視点から描く「Ophelia(原題)」でタイトルロールを演じるほか、恋愛ドラマ「The Lost Wife(原題)」での主演も決定している。