リオ五輪100m銀のガトリン、「栄光のランナー」ジェシー・オーエンスに最敬礼!
2016年8月15日 19:30
[映画.com ニュース] 1936年のベルリンオリンピックで4つの金メダルを獲得した、アメリカ人陸上選手ジェシー・オーエンスの半生を描く「栄光のランナー 1936ベルリン」(公開中)の主演俳優ステファン・ジェームスと、現在開催中のリオデジャネイロオリンピックの出場選手で、8月14日(現地時間)に行われた陸上男子100メートル決勝でウサイン・ボルトに次ぐ世界2位になったジャスティン・ガトリンの対話を収めた映像が、公開された。
映画は、オーエンスが偉業を成し遂げるまでの2年間にスポットを当てる。中学時代から陸上選手として活躍してきたオーエンス(ジェームス)はオハイオ州立大学に進学し、コーチのラリー(ジェイソン・サダイキス)の元で練習に励むが、当時のアメリカでは人種主義を打ち出すドイツのナチス政権に反対し、オリンピックのボイコットを訴える世論が強まっていた。
映像では、ジェームスの「ジェシー・オーエンスの影響は受けましたか?」という質問に対し、ガトリンが「彼は本当にすごい人だ。ジェシーは陸上選手に限らず、すべての若い黒人男性に道を切り開いた。僕たちに希望を与えてくれたんだ。ジェシーは大会に出ながら大学を卒業。両方を得ることも可能だと身をもって証明してくれたんだ」と尊敬の念をにじませる。さらに、アスリートの目線で「ジェシーの時代は革靴で走っていたんだ。それでも彼は当時の最高記録を樹立した。ジェシーと同じ黒人陸上選手である以上、彼に敬意を払わないといけないと思う。僕たちがここにいられるのも、ジェシーのおかげなんだよ」と背筋を正す。
また、オーエンスの娘ビバリーさん、ロンドン五輪の金メダリストで先日引退を表明した元陸上選手サーニャ・リチャーズ=ロス、ウォーレス・スピアモン選手らも登場。それぞれにオーエンスから受けた影響の大きさを語りつつ、在りし日の父親を思い出して涙ぐむビバリーさんにもらい泣きする様子が収められている。
「栄光のランナー 1936ベルリン」は、「ある天文学者の恋文」(9月22日公開)、「奇蹟がくれた数式」(10月22日公開)と出演作の公開が相次ぐジェレミー・アイアンズ、「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」のウィリアム・ハート、人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のカリス・ファン・ハウテンが脇を固める。
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