「ジャングル・ブック」大ヒットの要因は、J・ファブローの「自ら監督+チョイ役出演」にあり?
2016年8月6日 09:00

[映画.com ニュース] ディズニー・アニメーションの名作を実写映画化した「ジャングル・ブック」のジョン・ファブロー監督が、同作に端役で出演している。俳優でもあるファブロー監督はたびたび自作に出演もしているが、そのことから、ファブロー監督が自らメガホンをとった作品に端役出演すると、作品が大ヒットするという法則が見えてくる。
ジャングルで動物たちに育てられた少年モーグリを主人公に、自然の掟とともに雄々しく生きる者たちの愛憎や生命の賛歌を描いた同作は、今年4月に全米公開され、3億6000万ドルの興行収入を記録する大ヒットに。全世界の興収も9億4000万ドルを超え、10億ドルに迫る数字を叩き出している。
ファブロー監督は、「アイアンマン」の大ヒットにより映画監督として広く知られるようになったが、俳優でもある。「アイアンマン」シリーズは「アイアンマン2」「アイアンマン3」と3作が製作され、「アベンジャーズ」シリーズのメガヒットへとつながっていくが、1、2作目を監督したファブロー(3作目はプロデューサーとして参加)は、ロバート・ダウニー・Jr.演じる主人公トニー・スタークの運転手ハッピー・ホーガンを演じており、作中にたびたび姿を現している。
また、さかのぼって03年、コメディ映画「エルフ サンタの国からやってきた」を監督し、名もなき医者役としてチョイ役出演を果たしているが、同作も全米興行収入が約1億7000万ドルと大ヒットとなっている。
そして最新作の「ジャングル・ブック」にも、ファブロー監督はチョイ役で出演。ビル・マーレイが声を演じているクマのバルーが、モーグリを利用してハチミツを手に入れようとするシーンで、横やりを入れる小さいコビトイノシシの声を担当しており、ファブローの大柄なイメージとは正反対の小さな動物を演じている。
ファブローの監督作は「ザスーラ」「カウボーイ&エイリアン」などほかにもあるが、「エルフ サンタの国からやってきた」「アイアンマン」「アイアンマン2」、そして「ジャングル・ブック」という自らも出演した作品が、歴代ファブロー監督作の興収ランキング上位を独占。こうした過去の実績から、ファブロー監督が「自ら監督+チョイ役出演=大ヒット」という法則が見えてくる。
「ジャングル・ブック」は8月11日から全国公開。

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