菅田将暉&ヤン・イクチュン、寺山修司の「あゝ、荒野」映画化でボクシングに挑戦
2016年7月23日 06:00

[映画.com ニュース] 寺山修司の長編小説「あゝ、荒野」が、菅田将暉とヤン・イクチュンの共演で映画化されることが決まった。劇場映画初監督作「二重生活」で演出手腕が評価された岸善幸監督がメガホンをとり、社会に見捨てられながらも、ボクサーとしての道を歩む2人の男の友情や愛を描く青春ボクシング映画になる。
原作は、1960年代後半に日本のアングラ文化を創造し、今もなおサブカルチャーの先駆者として注目され続けている寺山が、66年に発表した唯一の長編小説。2011年には、松本潤主演、故蜷川幸雄さん演出による舞台がロングラン上演された作品で、映画化にあたり、時代設定は原作の60年代から近未来に変更。ボクシングジムで出会った少年院あがりの新次と、きつ音と赤面対人恐怖症に悩むバリカンという2人の男の奇妙な友情や、彼らを取り巻く人々の人間模様を描く。岸監督とは「二重生活」に続くタッグとなる菅田が新次、各国の映画祭で称賛された「息もできない」のヤンがバリカンに扮し、それぞれ役作りのためボクシングのトレーニングにも励んだ。
菅田は「精神的な痛みを表現するような作品は今までやってきたけれど、男ならではの闘争心や肉体的痛みを表現する作品は初めてなので、今世紀最大に疲弊して、今しかできない、脂っこい作品にしたいです」と意気込む。ボクシングのトレーナーからは「ボクサーに必要な要素である距離感や、あて勘がいい」と絶賛されており、「もう少しやればプロボクサーも目指せるのでは」とお墨付きを得ている。
一方のヤンは「ボクシング、言語の壁、その他学ぶべきこと、やるべきことが山積みの中、緊張とやり通せるか不安を感じているのは事実です。しかし、それらこそ、この作品に参加する過程でしか味わえない、素晴らしい映画的、ドラマ的な要素のひとつと感じています」と現在の心境を告白。ボクシングのトレーニングで一緒になった菅田の印象を「非常に勘がよく、なにより目がとてもイイと思いました。共演させていただくのがとても楽しみです」と語っている。
音楽を「レッド・クリフ」「殺人の追憶」「血と骨」など国内外の映画音楽を手がける岩代太郎が担当。撮影の夏海光造など、「二重生活」のスタッフが再結集している。17年全国公開。
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