黒沢清監督の海外進出作「ダゲレオタイプの女」愛と死が漂う特報完成
2016年5月28日 08:00

[映画.com ニュース] 黒沢清監督の海外進出作品で、オールフランスロケで撮影された「ダゲレオタイプの女」のティーザービジュアルが完成し、芸術家の狂気を受け入れてしまう娘と、惑わされていく男、そして愛という名の下に壊れていく心を写し撮った特報とともに公開された。
世界最古の写真撮影方法である「ダゲレオタイプ」が引き寄せる愛と死を描く、クラシカルで端正なラブロマンス・ホラー。「岸辺の旅」で2015年・第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門監督賞を受賞、新作「クリーピー 偽りの隣人」は16年・第66回ベルリン国際映画祭に正式出品と国際的な評価を得る黒沢監督が、初めてオール外国人キャスト、全編フランス語で撮り上げた。
職を探していたジャンは、ひょんなことからダゲレオタイプの写真を撮り続けている写真家ステファンの弟子として働き始める。ステファンの家では、娘のマリーが被写体の役目を果たすため、長時間にわたり拘束器具に固定されていた。かつての被写体で、屋敷内で首をつって自殺した妻ドゥニーズの亡霊におびえるステファン。やがてジャンはマリーに心を引かれ始め、母親の二の舞にならないようマリーを屋敷の外に連れ出そうとする。
主人公ジャンを演じるのは、ジャック・オーディアールやアスガー・ファルハディ、ファティ・アキンといった名匠の作品へ出演が続くタハール・ラヒム。ジャンが思いを寄せるマリー役には「女っ気なし」で注目を浴びた若手女優コンスタンス・ルソー、マリーの父でダゲレオタイプの写真家ステファンを、ダルデンヌ兄弟作品で知られるオリビエ・グルメが演じ、アルノー・デプレシャン監督作の常連でもある名優マチュー・アマルリックが共演した。10月から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開。
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