LiLiCo、オスカー候補作「裸足の季節」の俊英監督を激賞「この監督は化ける!」
2016年5月17日 17:00

[映画.com ニュース]第88回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた「裸足の季節」の特別試写会が5月16日に東京・渋谷の映画美学校で開催され、映画コメンテーターのLiLiCoがゲストとして参加し、映画の魅力を語った。
トルコ出身の女性監督デニズ・ガムゼ・エルギュベンのデビュー作。両親を亡くし、祖母や叔父と暮らす5人姉妹。天真爛漫(らんまん)で仲良しの5人だったが、封建的な大人たちによって電話を隠され、さらに外出を禁止され、花嫁修業を強いられる。姉たちが次々に嫁がされていくなか、末っ子のラーレ(ギュネシ・シェンソイ)は自由を求めてある行動に出る。
「5人に影響されてエクステを付けました。髪は長い方がいいかと思って」と語って会場の笑いを誘ったLiLiCoは、「これが監督のデビュー作だと聞いて驚きました。(姉妹の)ひと時の幸せは、自然光だからこそ(映える)。カメラワークも、自分が6人目の妹みたいな動きでした。(このカメラワークは)2、3本撮らないとできない。この監督は化けますね」とエルギュベン監督を絶賛。監督の次回作がハル・ベリーを主演にしたものだと知ると「もう面白そうじゃないですか!」と期待感をあらわにした。
劇中の姉妹と同じように「自分の祖母も知らない方と結婚した」と明かしたLiLiCoは「恋愛には色々な形がある。強く生きることの大切さ、勇気をもらえました。希望の光が見えましたね。映画は、自分の人生に役立つものを運んでくれるエンターテインメント。こういう作品はすごく共感できる。この子たちの透明感が、『あの子たち本当にかわいかったな。もう1回見ようかな』とふっと戻ってくるんです」とほほ笑んだ。
「裸足の季節」は、第67回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した「雪の轍」(2014)のアイベルク・ペクジャンが叔父を演じる。6月11日から全国公開。
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