高倉健さんドキュメンタリー製作決定 マイケル・ダグラス、ジョン・ウー監督らが証言
2016年4月12日 06:00
[映画.com ニュース] 2014年11月10日に死去した俳優・高倉健さんを追ったドキュメンタリー映画「健さん」の製作が決定した。マイケル・ダグラス、ジョン・ウー監督をはじめ、世界の名優・監督たちの証言を通じ、新たな“高倉健像”を浮き彫りにしていく。製作は快調に進んでおり、今年春の完成を予定している。
国内外問わず活躍し、日本映画界に多大な影響を与えた高倉さんの、「俳優としての在り方」に焦点を当てた今作。高倉さんがその名を世界に知らしめた「ブラック・レイン」の撮影監督を務めたヤン・デ・ボンや、「ザ・ヤクザ」「タクシードライバー」の脚本家であるポール・シュレイダーらが出演する。また、高倉さんの40年来の付き人である西村泰治氏が、貴重なプライベートのエピソードを紹介。西村氏の息子の結婚式に、高倉さんがサプライズ登場し祝辞を述べるという、その人となりが垣間見えるシーンも収められている。
「ウォール街」で第60回米アカデミー賞の主演男優賞に輝いたダグラスは、「ブラック・レイン」で高倉さんと共演。本編インタビューでは、当時の思い出や撮影秘話を明かしており、「健さんからシンプルであることの大切さを学んだ。彼はブレることが無かった。彼は凛と立つ姿だけでなく、身体の中心が実際に見えるようにも感じた。それがすごいと思った。彼には美しい純粋な魂が宿っていた。まず最初に感じたことは彼の謙虚さだ。腰の低さに驚いた」と振り返っている。
さらに、高倉さんが主演した「君よ憤怒の河を渉れ」を再映画化する「追捕 MANHUNT」のウー監督は、かねて高倉さんの大ファンを公言しており、今作への出演を快諾。本編では「私が俳優に演技を付ける時は、高倉健をイメージする。チョウ・ユンファや、ジョン・トラボルタに演技をつけ、トム・クルーズを撮影する時でさえ、高倉健のスタイルを常に意識して、しなやかさ、優雅さ、自信のある動きを彼らに反映させる。私の映画の中の、チョウ・ユンファや、ニコラス・ケイジ、トニー・レオンに優雅さや落ち着きがあるのは彼の影響だ」とコメントを寄せている。
そして今作の監督を務めるのは、米ニューヨークを拠点に活躍する写真家・映画監督の日比遊一。「高倉健さんというひとりの人間の在り方は、どんなに時代が変わっても日本人として忘れてはならない、矜持そのものだと思います」と話し、「『映画俳優、高倉健』 との忘れられない出会いになることを、心から願っております」と思いを込めた。
映画「健さん」は、今年公開予定。
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