名優マイケル・ケイン、“最も誇りに思う作品”は「ダークナイト」でも「キングスマン」でもなく……?
2016年3月24日 10:00

[映画.com ニュース] 「ダークナイト」シリーズ(2005~12)や「キングスマン」(14)、「グランド・イリュージョン2(仮題)」(16)など大作映画の出演が続くマイケル・ケインが、引退した天才音楽家を演じた主演作「グランドフィナーレ」(15)について語った。
舞台は、世界のセレブが宿泊するアルプスの高級ホテル。フレッド(ケイン)は、長年の親友で映画監督のミック(ハーベイ・カイテル)らと共に優雅なバカンスを過ごしている。そんな折、英国女王から指揮者としての出演依頼が舞い込むが固辞。そこには娘レナ(レイチェル・ワイズ)にも明かせない妻との秘密があった。「グレート・ビューティー 追憶のローマ」(13)で第86回アカデミー賞外国語映画賞に輝いたパオロ・ソレンティーノ監督がメガホンをとり、第88回アカデミー賞では主題歌賞にノミネートされた。
今年で83歳になったケインは、「本作は“年を取る”ことではなく“年を取っていく”ことを描いている」と話す。これまでに、オスカーに輝いた「ハンナとその姉妹」(1986)、「サイダーハウス・ルール」(99)をはじめ、数え切れないほどの作品に出演してきたが「これまでのどの作品よりも、本作を誇りに思っている」と断言。その理由は、役作りにおける手ごたえにあるという。
「映画を見ている人が、マイケル・ケインはよい役者だな、などと言うようであれば、それは私に対する侮辱であるに等しい。指揮者役なら、本当に指揮者に見えなきゃ駄目なんだ。私のキャリアにおいて常にトライしてきたことだが、(本作で)最もうまくいったと思っているよ」。ケインは本作で、第28回ヨーロッパ映画賞の男優賞に加え、史上3人目となる名誉賞を受賞(本作はヨーロッパ作品賞と監督賞も受賞)しており、集大成的な作品として評価されたとも見ることができる。
名優の名をほしいままにしているケインだが、本人は「セリフは少なくとも1000回は練習していただろう。そこでようやく理解するんだ。そしてそれをやってみて、監督がOKかどうか判断する」とストイックな姿勢を崩さない。本作ではオーケストラの指揮にも挑戦しており「脚本を読んで、ものすごく引きつけられると同時に恐ろしくなった。120人編成のフル・オーケストラだ。2人のプロ指揮者に、2週間レッスンをしてもらった。技術的なことをたくさん教わって、ずいぶん助けてもらったよ」と振り返った。
俳優としてのあり方を説いたケインは「パオロが何か言う時は、明らかにポイントをついているんだ。そして非常に静かに指示を出すんだよ」とソレンティーノ監督と相性のよさについても言及する。「パオロはただ近寄ってきて、『こういう風にしてみたらどうだい?』と言うだけなんだ。それがすごくいい感じで、自分では思いつかないようなことなんだよ」。さらに、カイテルやワイズ、ポール・ダノ、ジェーン・フォンダといった共演者を「私ではなく、皆が素晴らしい。本作は、登場人物のキャラクターがいずれも秀逸でね。彼らの演技は、非常に見応えがあるよ」と称えた。
「グランドフィナーレ」は、4月16日から全国公開。
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