キアヌ・リーブス、「砂上の法廷」の弁護士役は「マトリックス」のネオに近い!

2016年3月24日 07:30

「僕はよい弁護士になれそうだろ?」と おどけるひとコマも
「僕はよい弁護士になれそうだろ?」と おどけるひとコマも

[映画.com ニュース] 続編公開が待たれる「ジョン・ウィック」、イーライ・ロス監督作「ノック・ノック」(6月11日公開)など、話題作への出演が相次ぐキアヌ・リーブスが映画.comのインタビューに応じ、弁護士役に挑戦した「砂上の法廷」について語った。

リーブスが本作で演じたラムゼイは、大物弁護士だった父を殺害したとされる17歳の息子マイク(ガブリエル・バッソ)の弁護を引き受けた敏腕弁護士。マイクは誰にも口を開かず、ラムゼイは依頼人の協力なしで裁判に挑まなければならなくなる。

リーブスは、自身のキャリアを振り返り「ここまでもろさや弱さを感情面では持ちながらも、周りには強い自分を見せなくてはいけないキャラクターというのは、今までいなかったかもしれない。(「マトリックス」シリーズの)ネオが近いかもしれないけど、モラル上の葛藤を持ちながら、同時に外には強さだけを表現しなくてはいけないキャラクターというのは、演じがいがあったよ」と自身の代表作を引き合いに出して語る。「とにかく僕が気に入っているのは、彼(ラムゼイ)が必死であること。能力もあるし、戦略家でもあるし、そういった彼のエネルギーを全部ひっくるめて、戦士のようなところが気に入っているんだ」。

リーブスはこれまでにも監督や製作業にも積極的に関わってきたが、本作では脚本にも挑戦したという。「最終弁論のシーンの脚本は、コートニー(・ハント)監督と(弁護士である)旦那さんに相談しながら僕が書いたんだ。ラムゼイが少年を救うために、戦略を立ててエモーショナルな部分をいかにうまく使って陪審員に訴えかけるか、それを組み立てる作業は非常に面白かったよ」。

第81回アカデミー賞で主演女優賞とオリジナル脚本賞にノミネートされた「フローズン・リバー」(2008)のハント監督は弁護士資格も持っており、役作りの協力を惜しまなかったそうだ。「僕たちは一緒にリサーチしたんだ。コートニーと一緒に初期段階の数週間、映画の舞台であるルイジアナ州ニューオーリンズを訪れ、弁護士と会い、法廷にも行ったんだよ。彼女は僕に、弁護士を演じる上でどのように表現するかを考えられる機会を与えてくれた。彼ら(実際の弁護士たち)はどんなキャラクターを法廷で演じているのか? 僕(が演じるラムゼイ)はどんなタイプの弁護士なのか?ってね」。

「一緒に協力して(作品を)作ろうとしてくれる監督と組んで作品を作れたことは幸せだね」と感謝を述べたリーブスは「本当に演じがいがある作品で、二転三転する展開は僕もとても面白かったんだけれど、それは同時に様々なことが起こっているからなんだ。誰もが嘘をついている。異なる種類の嘘だ。その中心に愛情がある。そして殺人も。とても練られていて、かつユーモアがあり、大人の脚本だと思ったよ。このキャラクターを演じるチャンスを得られてうれしかった」と声を弾ませた。

砂上の法廷」は、「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズのレニー・ゼルウィガーがマイクの母親を演じる。3月25日から日本で世界最速公開。

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