赤堀雅秋監督×三浦友和主演「葛城事件」心を鋭くえぐる予告編が公開
2016年3月23日 06:00
「その夜の侍」で監督デビューを果たし、国内外で高い評価を得た赤堀監督が、無差別殺傷事件をおこした死刑囚の家族が崩壊していくさまをリアルに描く問題作。理想の家族像を求めながら、思いの強さから家族を抑圧し支配していく父親・葛城清を、三浦が鬼気迫る迫力で演じた。さらに、やがて精神を病む妻・伸子役の南果歩、リストラされ居場所を失う長男・保役の新井浩文、ひきこもりで無差別殺傷事件を起こす次男・稔役の若葉竜也、稔と獄中結婚する星野順子役の田中麗奈が、人間の暗部をえぐり出していく。
予告編では、凄惨な殺傷事件の背後にある、加害者家族の隠された闇が暴かれていく。「やつを裁けるのは国だけだ。国がきちんとあいつを処分してくれる」という清(三浦)のふてぶてしい発言で幕を開け、死刑囚となった稔(若葉)は「そもそも罪を犯したという意識すらないから」と言い放つ。その後も痛烈な言動が連打のごとく繰り出され、人間の愚かさがむき出しになり、家族という名の地獄へと容赦なく引きずりこむ物語を強く印象づける。
「葛城事件」は、6月18日から東京・新宿バルト9ほか全国で公開。