「SUGOI JAPAN Award」1位は「ワンパンマン」「君嘘」「ダンまち」「屍者の帝国」!
2016年3月22日 23:30
[映画.com ニュース] 世界に紹介したい日本の作品を選ぶ、ポップカルチャーアワード「SUGOI JAPAN Award 2016」(読売新聞社主催)が3月22日、東京・よみうり大手町ホールで開催された。マンガ部門は「ワンパンマン」、アニメ部門は「四月は君の嘘」、ラノベ部門は「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」、エンタメ小説部門は「屍者の帝国」が1位に輝いた。
マンガ部門1位の「ワンパンマン」は、WEBマンガサイト「となりのヤングジャンプ」に連載中で、2015年にテレビアニメ化された。原作者・ONE氏は「多くの人々に楽しんでいただけているということが、大きな喜びだと感じております」とニッコリ。一方、シリーズ累計発行部数が370万部を突破し、15年にはアニメ化されたライトノベル「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の著者・大森藤ノ氏は、処女作にしてラノベ部門1位の栄光に輝いた。「2013年にデビューしてから3年間、めまぐるしい変化に翻弄されるばかりでしたが、こんなにすごい場所に立っていることが信じられない」と感無量の面持ち。そして「この受賞を機に、また初心に返りたいと思います」と謙虚な姿勢をのぞかせた。
アニメ部門の頂点に輝いた、イシグロキョウヘイ監督、A-1 Pictures制作によるアニメ「四月は君の嘘」は、第37回講談社漫画賞を受賞した人気漫画が原作で、9月10日には広瀬すず、山崎賢人のダブル主演による実写映画版も公開される。イシグロ監督は、「アニメって結構な人数で作っているんですね。今回はこういう形で登壇させていただきましたが、スタッフ代表としてこの場に立っていると思います。どのピースが欠けても良い作品が生まれることはなかった」と感謝。さらに、本作が初監督作であることにふれ「最初の作品が高いハードルになってしまったのは、自分にとっての枷(かせ)かもしれない。そこも飛び越えられるようにがんばります」と意欲を述べた。
最終候補20作品に又吉直樹の著書「火花」が選出されるなど、話題作ぞろいのエンタメ小説部門を制した「屍者の帝国」は、09年に死去した小説家・伊藤計劃さんが残した30ページの序文を、芥川賞作家・円城塔氏が引き継ぎ完成させたSF作品。15年には牧原亮太郎監督指揮のもと劇場アニメ化された。伊藤さんの両親は、涙で言葉を詰まらせながら「計劃が亡くなって一昨日で7年が経ちました。7年経って、こういう席に来られたことが奇跡のよう」と話し、「円城さん、関わってくれた皆様、本当に……」と言葉にならない代わりに、丁寧に一礼。そして円城氏も「まだまだ(伊藤さんに)勝てない。出来れば勝ちたい」としみじみ語っていた。
なお、その他の受賞作品は、マンガ部門は2位「東京喰種トーキョーグール」、3位「ハイキュー!!」、4位「囀る鳥は羽ばたかない」、5位「モンスター娘のいる日常」。アニメ部門は2位「SHIROBAKO」、3位「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」、4位「月刊少女野崎くん」5位「PSYCHO-PASS サイコパス」。ラノベ部門は2位「冴えない彼女の育てかた」、3位「甘城ブリリアントパーク」、4位「オーバーロード」、5位「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」。エンタメ小説部門は2位「『階段島』シリーズ」、3位「アリス殺し」、4位「満願」、5位「BEATLESS」。
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