【全米映画ランキング】「ズートピア」V2 「10 クローバーフィールド・レーン」は2位に
2016年3月16日 19:30

[映画.com ニュース] 3月第2週の全米ボックスオフィス。先週末は4本の新作がランクインしたが、首位を守ったのはディズニーアニメの新作「ズートピア」だった。
公開2週目にもかかわらず5000万ドル超の週末興収を叩き出した同作。10日間の累計興収は早くも約1億4300万ドルとなり、全世界興収も約4億3800万ドルに。3月下旬のイースター休暇合わせで公開されるイギリス&オーストラリアや、GWに公開される日本でも大ヒットとなればグロス10億ドルに届くかもしれない。
約2500万ドルのオープニング興収で2位デビューとなったのはJ・J・エイブラムス製作のパニックスリラー「10 クローバーフィールド・レーン」。タイトルは「クローバーフィールド HAKAISHA」(2008)の続編を想起させるが、エイブラムスは「続編ではない」と発言しており、異なる状況設定の物語として製作された。それでも、「クローバーフィールド HAKAISHA」の世界観をゆるやかに踏襲している部分もあり、将来的にそれぞれの作品がつながっていく可能性もある。レビューは概ね好評だったが、「クローバーフィールド HAKAISHA」のオープニング興収約4000万ドルには届かず、パラマウントとしてはやや不満の残るオープニングとなったか。出演はジョン・グッドマンに「デス・プルーフ in グラインドハウス」「ダイ・ハード4.0」のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。声の出演でブラッドリー・クーパーも。監督は本作で長編デビューを果たしたダン・トラクテンバーグ。
6位、7位はともに初登場。6位にはポーラ・パットン&テレンス・J主演のアフロアメリカン向けラブコメディ「The Perfect Match」がランクイン。「ゲーム・オブ・スローンズ」のショーン・ビーン出演の宗教ドラマ「The Young Messiah」は7位に。7歳のイエス・キリストの視点から歴史的な出来事を描いていくユニークな作品だったが批評家からは厳しいレビューが集まった。
そして、思わぬブレーキで8位デビューとなったのが、サシャ・バロン・コーエン&マーク・ストロング主演のR指定アクションコメディ「The Brothers Grimsby」(イギリスでのタイトルは「Grimsby」)。イギリスの漁村に住む子だくさんフーリガンのノビー(バロン・コーエン)が、子供の頃に生き別れ、MI6の凄腕スパイとなった弟セバスチャン(ストロング)と組んで世界を守るために奮闘する姿が描かれる。ペネロペ・クルス、アイラ・フィッシャー、レベル・ウィルソン、ガボリー・シディベ、イアン・マクシェーンなど人気俳優が共演したが、イギリスが主な舞台のためか、北米ではほとんど相手にされず、バロン・コーエン主演作では最低のオープニング興収に。レビューも芳しくなく、北米でのグロスは1000万ドルに届かずに終わることもありえる。監督は「トランスポーター」「グランド・イリュージョン」のルイ・レテリエ。
今週は、シャイリーン・ウッドリー主演「ダイバージェント」シリーズ第3部の前編となる「アリージェント part1」に、ジェニファー・ガーナー主演の宗教ドラマ「Miracles from Heaven」が公開となる。
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