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第66回ベルリン映画祭「ヘイル、シーザー!」で開幕 今年は難民サポートの取り組みも

2016年2月13日 13:00

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コーエン兄弟「ヘイル、シーザー!」キャスト陣
コーエン兄弟「ヘイル、シーザー!」キャスト陣
(C) Universal Pictures

[映画.com ニュース]第66回ベルリン映画祭が2月11日(現地時間)、コーエン兄弟の新作「ヘイル、シーザー!」のワールドプレミアとともに開幕した。1950年代のハリウッドを舞台にした本作は、劇中劇でシーザー役に扮するジョージ・クルーニーをはじめ、チャニング・テイタムスカーレット・ヨハンソンジョシュ・ブローリンティルダ・スウィントンら豪華キャストが並ぶコメディ。会見にはヨハンソンを除く主要メンバーが駆けつけた。コーエン兄弟作品ではコメディばかり演じているクルーニーは、「彼らに対してこれまで何かいいことを言ったとしたら、僕が酔っ払っていたときだろう(笑)。でも監督から笑いのネタにされるのは楽しいよ」と語り、場内を沸かせた。

コンペティション参加作品は18本。べネチア映画祭で金獅子に輝いた「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」のジャンフランコ・ロージアンドレ・テシネ、「MUD マッド」のジェフ・ニコルズトマス・ビンターベア、ミア・ハンセン=ラブ、俳優バンサン・ペレーズの長編3作目など、ベテランから若手まで多彩な顔ぶれが揃う。なかでも異色なのは、映画愛好家にとってのカリスマと言われるフィリピンのラブ・ディアス。19世紀後半、スペイン領時代のフィリピンを舞台にした、なんと482分の「A Lullaby to the Sorrowful Mystery」を発表する。こうなると、映画鑑賞も文字通り体力勝負の世界というべきか。審査員長のメリル・ストリープは、「正直どうやって審査員メンバーをまとめるのかわからない。彼らには事前にパンフレットなどを見ることを禁止した。まっさらな状態で作品に接し、それぞれの視点を持ったメンバーたちとオープンに議論し合いたい」と語った。

アウト・オブ・コンペティション並びにベルリナーレ・スペシャル部門には、スパイク・リーの「Chi-raq」、マイケル・ムーアの「Where to invade next」、ドン・チードルが自らメガホンを取りつつマイルス・デイビスに扮した「Miles Ahead」などの話題作が並んだ。日本からはベルリナーレ・スペシャル部門に参加する黒沢清の「クリーピー」、パノラマ部門のウェイン・ワン監督作「女が眠る時」、またフォーラム部門に桃井かおり監督、主演作「火 Hee」と、ベルリン史上最年少の参加となる22歳の新鋭、杉本大地の「あるみち」が入り、新作4本が参加。またPFFの企画により、「8ミリ・マッドネス:ジャパニーズ・インディーズ・フロム・ザ・パンク・イヤーズ」と題し、石井聰亙(岳龍)や塚本晋也作品など往年の8ミリ自主映画の傑作7本が上映される。

ベルリン映画祭はカンヌやべネチアと比べてとくにポリティカルな映画にフォーカスする映画祭として知られるが、今年は作品のテーマを超えて、映画祭自体が難民をサポートする動きが見られる。街中に募金箱が設置された他、専用のサイト(https://www.betterplace.org/de/projects/37287-berlinale-2016-wegbereiter-in-werden-fur-gefluchtete-menschen)をもうけネットでの送金を呼びかける。さらにアソシエーションと組んで、難民を映画祭の上映に招待するプログラムもあるそう。映画祭ディレクターのディータ・コスリックは、「ベルリンだけでも現在8万人の難民がいる。彼らは医療面や精神的なサポートはもちろん、社会の一員としてふつうの日常生活を送るための援助を必要としている」と語る。

その他、先日死去したアラン・リックマンさんと、ベルリンに縁の深かったデビッド・ボウイさんのトリビュート上映も急きょ企画された。

映画祭は2月20日の授賞式をもって、栄えある受賞者が発表される。(佐藤久理子)

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