【全米映画ランキング】「カンフー・パンダ3」がV2 コーエン兄弟の「ヘイル、シーザー!」は2位デビュー
2016年2月9日 19:30
[映画.com ニュース] 3本の新作がトップ10にランクインした2月最初の全米ボックスオフィス。7日の日曜日に第50回スーパーボウルが開催されたため全体的に低調な中、前週首位の「カンフー・パンダ3」が約2100万ドルの興収で首位を守り、V2を果たした。
同作の10日間の累計興収は1億ドルを大きく下回る約6900万ドルと、北米ではシリーズ最低の成績で推移しているが、中国では興収1億ドルをあっさり突破。全世界興収では2億ドル目前となっており、春節期間での更なるヒットが予想される。
約1100万ドルのオープニング興収で2位デビューとなったのは、今年のベルリン国際映画祭のオープニング作品となっているコーエン兄弟の最新監督作「ヘイル、シーザー!」。1950年代のハリウッドで、超大作映画「ヘイル、シーザー!」の主演スター誘拐事件が発生。事件を解決するためにスタジオが雇った“フィクサー”マニックスの活躍を描く群像コメディ。レビューは上々だったが、興収的にはやや弱いスタートとなってしまった。主人公マニックスにはジョシュ・ブローリン、誘拐される映画スター・ウィトロックにはジョージ・クルーニー。その他、レイフ・ファインズ、スカーレット・ヨハンソン、ティルダ・スウィントン、チャニング・テイタム、ジョナ・ヒル、フランシス・マクドーマンドなどスター俳優が大挙出演している。
3位は北米での累計が9億ドルを突破した「スター・ウォーズ フォースの覚醒」。さすがに勢いが落ちており、IMAXなどでのリピーターがさらに増えれば10億ドルに届くかもしれないが、やはり厳しいか。4位は「レヴェナント 蘇えりし者」。北米累計を1億5000万ドル目前としている。
スーパーボウルに興味のない女性客とオタク向けに公開された「The Choice」と「プライドと偏見とゾンビ(仮題)」は5位、6位に。前者は「きみに読む物語」「メッセージ・イン・ア・ボトル」などで知られるニコラス・スパークス原作「きみと選ぶ道」を映画化した恋愛ものでテリーサ・パーマー、ベンジャミン・ウォーカーが主演。レビュー、興収ともに散々なスタートとなった。後者はジェーン・オースティンの古典「高慢と偏見」にゾンビやアクションの要素を加えてアレンジした小説「高慢と偏見とゾンビ」を映画化した作品で、リリー・ジェームズとサム・ライリーが主演。「セブンティーン・アゲイン」「17歳の処方箋」のバー・スティアーズがメガホンをとり、話題となっていたが、期待を下回るスタートとなった。
今週末は、ベン・スティラー監督・主演の人気作「ズーランダー」の続編「Zoolander 2」に、マーベル・コミックスのヒーローをライアン・レイノルズ主演で映画化した「デッドプール」などが公開となる。