中村獅童×ピエール瀧も「日本で一番悪い奴ら」に!綾野剛×白石和彌監督の問題作に参戦
2016年1月29日 05:00
[映画.com ニュース] 歌舞伎役者の中村獅童と、俳優としても個性を発揮するミュージシャンのピエール瀧が、白石和彌監督の最新作で綾野剛が主演する「日本で一番悪い奴ら」に出演していることが明らかになった。「凶悪」に続き白石監督とタッグを組んだ瀧は、「今回も悪事を爆笑しながら楽しくやれました」と不敵に語り、白石組初参加となる中村は「えっ公開できるの? あ~うれしい、ヤバいでしょ!!」と過激な内容をにおわせるコメントを寄せた。
本作は、2002年に北海道警察で起きた「日本警察史上最大の不祥事」とされる“稲葉事件”を題材に描くもの。「黒い警部」の異名をとった実在の人物がモデルの主人公・諸星要一に綾野が挑み、暴力団と密接な関係を持ち、諸星に刑事のイロハを叩き込む敏腕刑事・村井定夫役を瀧、諸星に極秘情報を提供する暴力団幹部の黒岩勝典役を中村が演じる。
また、諸星に協力する“S(スパイ)”として名前が挙がったのが、違法薬物密売組織の泳がせ捜査を持ちかける黒岩(中村)を含め3人。ヒップホップアーティストで、園子温監督「TOKYO TRIBE」の主演で俳優デビューを果たしたYOUNG DAISが諸星を慕う山辺太郎を演じ、植野行雄(デニス)が盗難車を売買するパキスタン人アクラム・ラシード役に扮する。なお、諸星を中心とした“チーム日悪”5人のマグショットをデザインしたチラシビジュアルが、主人公の激烈で狂信的な言動を収めた特報映像とともに公開されている。
その他、青木崇高が諸星の先輩刑事・栗林健司、木下隆行(TKO)が関東ヤクザの加賀谷力、音尾琢真が警視庁銃器対策室の国吉博和を演じることが明らかになった。高級クラブのホステス田里由貴役に矢吹春奈、美ぼうの女性警察官・廣田敏子役には瀧内公美、山辺の恋人にはドラマ「コウノドリ」で看護師役を好演した若手女優・白石糸がキャスティングされた。
前作「凶悪」で国内の映画賞を総なめにした白石監督は、「完成を目前にして、とんでもない映画を生み出してしまうことに自分自身が冷静でいられません」と興奮をにじませながら、「出演者全ての人が悪者になるように愛情を持って作りました。生まれながらに罪を背負った映画、まもなく完成します」と語っている。
「日本で一番悪い奴ら」は、6月25日から全国で公開。
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