「クリムゾン・ピーク」デル・トロ色100%の巨大セットの製作映像公開!
2016年1月12日 22:00
[映画.com ニュース] 「パンズ・ラビリンス」(2006)、「パシフィック・リム」(13)のギレルモ・デル・トロ監督によるゴシックミステリー「クリムゾン・ピーク」の特別映像が公開された。物語の舞台となる広大な屋敷“アラデール・ホール”の内観や、セットの建造に約6カ月かかったという製作風景を収めている。
アートディレクターのブラント・ゴードンは「デル・トロ監督が求めていたのは、呼吸をしているような屋敷」だと証言。さらに、「ドラキュラ(1992)」などでオスカー候補となり、本作の美術を務めたトム・サンダースは「本作のために(屋敷内の)全部品を特別にデザインし、いいものだけを取り入れた。暗いながらも魂を感じさせる家。それをデザインで表現した」と解説し、「(屋敷の)壁からは血が流れる。我々が目指したのは次第に閉塞感を覚える家。奥へ入るとその閉塞感が強くなる」とこだわりを明かす。
アラデール・ホールの壁からはところどころ人肉を思わせる赤色の粘土が覗いており、壁紙にガのモチーフが使用されるなど、デル・トロ監督の真骨頂ともいえる美しさとおぞましさを兼ね備えている。映像では、「(アラデール・ホールは)美しくありながら、ゴーストの象徴でもある」と語るデル・トロ監督とサンダースが屋敷の模型を前に打ち合わせを重ねる様子や、大規模なセットの建造風景も映し出される。
「どの部屋でも、どの角度からも360度撮影したい」とのデル・トロ監督の要望をクリアするべく、セットには天井が設置されるなど、実際に生活ができるほど細部まで作りこまれたそうだ。映像では、キャスト陣も口々にそのスケールの大きさを語っている。「屋敷のセットは本当に見事よ」(ミア・ワシコウスカ)、「初めて見たとき圧倒されたわ」(ジェシカ・チャステイン)、「細部へのこだわりが驚くほど素晴らしい」(チャーリー・ハナム)、「大規模なセットだ。スタッフの努力の結晶だ」(トム・ヒドルストン)。
「クリムゾン・ピーク」は、実業家と結婚してイギリスに移住したアメリカ人女性が、屋敷内で不可思議な出来事に立て続けに遭遇し、やがて屋敷に隠された秘密に迫っていくさまを描く。公開中。