オダギリジョー×蒼井優×松田翔太「オーバー・フェンス」16年9月公開決定
2015年12月28日 17:30

[映画.com ニュース] オダギリジョーが主演し、蒼井優、松田翔太と共演した山下敦弘監督作「オーバー・フェンス」が、2016年9月に東京・テアトル新宿ほか全国で公開されることが決定した。
芥川賞候補に5度名を連ねながら、1990年10月に41歳で自殺した作家・佐藤泰志さんの同名小説を、「苦役列車」「味園ユニバース」などの山下監督が映画化。「函館3部作」と位置づけられる佐藤さんの著書は、これまで「海炭市叙景」が熊切和嘉監督、「そこのみにて光輝く」が呉美保監督によって映画化されており、最終章「オーバー・フェンス」のバトンは、熊切&呉両監督と同じく大阪芸術大学出身の山下監督が引き継いだ。
今作は、佐藤さんが小説家としての人生を諦めかけ、職業訓練学校で過ごしていた日々をモチーフに描く。主人公・白岩義男役を精神を研ぎ澄ませて演じたオダギリについて、山下監督は「オダギリさんは最近の作品を見ていると、すごく素敵に年を重ねているなと思い、主人公・白岩を同世代の俳優の中で代弁してもらえるのは、オダギリさんしかいないと思った」と称賛。さらに、「今まで世代が若い主人公の作品を撮ることが多く、自分に近い等身大の主人公として、共感、親近感が沸く主人公は久しぶりだった」と作品を振り返っている。
人が誰かとともに生きたいと願う姿を、切実に映したラブストーリー。故郷・函館の職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしていた白岩は、訓練校とアパートの往復を惰性で繰り返していた。そんななか、訓練校の友人・代島(松田)に連れられ入ったキャバクラで、鳥の動きをまねる若いホステス・聡(蒼井)と出会う。白岩は、危うさと美しさを持つ聡に急速に惹かれていく。
「オーバー・フェンス」は、「そこのみにて光輝く」で高い評価を得た脚本・高田亮、音楽・田中拓人、撮影・近藤龍人、照明・藤井勇が再結集。16年9月にテアトル新宿ほか全国で公開される。
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