「N.W.A.」の真実を描く「ストレイト・アウタ・コンプトン」熱狂と狂乱の予告編公開

米国屈指の危険地域とされるカリフォルニア州コンプトンで1986年に結成された「N.W.A.」のメンバーの友情や裏切りを描いた青春群像劇。成功への道のりと挫折、名声の代償、権力や偏見との戦い、裏切り、そして別れ。“世界で最も危険なヒップホップグループ”の知られざる物語を圧倒的な熱量で強烈に描き出す。

このほど公開された予告編では、ストリートギャングが闊歩(かっぽ)し、警察による黒人への不当な拘束や尋問が横行していた当時の背景を浮き彫りにしながら、ヒップホップに魅了された若者5人が出会い、音楽の力で権力に立ち向かい世界を変えようとする姿が力強く描かれる。差別と偏見にまみれた混乱の時代に音楽を武器に生き抜いたN.W.Aの物語が胸に迫り、最後はエミネムの「N.W.Aがいなければ俺は存在しない！　とにかくこの映画を見ろ！」というコメントで締めくくられる。

(C)2015 UNIVERSAL STUDIOS

同グループのメンバーだったドクター・ドレーとアイス・キューブがプロデューサーとして参加、出演者は全員オーディションで選ばれ、キューブ役を実の息子オシェア・ジャクソン・Jr.が熱演していることでも話題だ。マネージャー役を実力派俳優ポール・ジアマッティ（「サイドウェイ」「プライベート・ライアン」）が演じており、メガホンをとったF・ゲイリー・グレイは本作の大ヒットを受け、大ヒットカーアクションシリーズ「ワイルド・スピード8（仮題）」の監督に起用されている。

また、映画の公開にあわせ、同グループのアルバム「Straight Outta Compton」「100 Miles and Runnin’」「Niggaz4Life」の3作品が12月9日に再販されることが決定。映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」は、12月19日から東京・渋谷シネクイントほか全国で公開。