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ジョン・ウー監督、日本の次代担う若手に指南「日本映画の伝統と精神を大事にして」

2015年10月25日 22:05

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ジョン・ウー監督
ジョン・ウー監督

[映画.com ニュース] 第28回東京国際映画祭で、新しい映像表現を切り開いてきた映画人の功績に贈られる「第2回SAMURAI賞」を受賞した香港のジョン・ウー監督が10月25日、記念のトークショーを六本木アカデミーヒルズで行った。

子どもの頃から映画好きで、黒澤明監督の「七人の侍」やサム・ペキンパー監督の「ワイルド・バンチ」に影響を受けたというウー監督。当時の香港には映画学校のようなものがなく、映画界も縁故関係が主流の閉鎖的な状況だったが、仲間たちと製作した実験映画がキャセイ・フィルムの目に留まり、同社でスクリプターの仕事を得たという。

1973年「カラテ愚連隊」で監督デビュー。激しい暴力描写が検閲にひっかかり公開中止の危機にさらされたが、ゴールデン・ハーベストに評価され監督として専属契約を結んだ。86年、大ヒットした「男たちの挽歌」で香港ノワールと呼ばれる新機軸を打ち出し、「当時の香港映画のアクションは、白黒がはっきりしていて事務的なものがほとんどだった。登場人物の感情が無視されていたので、自分の気持ちを登場人物に投影させる初めての試みをした。それでアクション+感情という新しいスタイルが確立されたんだ」とパイオニアとしての自負を示した。

その後は、「ブロークン・アロー」(96)でハリウッドに進出するなど、世界的な活躍を見せており、「宗教や文化、政治の違いはあっても、我々の映画としての共通のテーマは人々の感情だからあまり意識はしていない」と断言。「西洋の役者は監督をとても尊敬してくれるが、私が何を求めているかを明確に伝えてあげなければならない。僕はいつもチョウ・ユンファに話しているつもりで接しているよ」とリッピサービスも見せた。

この日は、ぴあフィルムフェスティバルや東京学生映画祭で受賞した若手監督や映画業界を目指す学生らを招待。ウー監督は、「日本映画には昔も今もたくさんいい作品がある。その伝統や精神から学ぶべきことは多い。それを大事にしてから出発して、若い君たちの現代的な感覚を結合することができれば、新しい日本映画が生まれるんじゃないかな」とアドバイスしていた。

「第2回SAMURAI賞」の授賞式は10月26日に歌舞伎座で。第28回東京国際映画祭は10月31日まで開催される。

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