蒼井優、7年ぶり映画単独主演!行方不明の28歳・独身会社員役演じる
2015年10月20日 05:00
[映画.com ニュース] 女優の蒼井優が、山内マリコ氏の小説を映画化する「アズミ・ハルコは行方不明」に主演していることがわかった。蒼井にとって、実写映画の単独主演は「百万円と苦虫女」(2008)以来約7年ぶりで、行方不明になった28歳の独身会社員役に挑んでいる。
デビュー作「ここは退屈迎えにきて」が人気を博した新鋭作家・山内氏の書き下ろし小説を、「アフロ田中」「ワンダフルワールドエンド」「私たちのハァハァ」などで国内外から高い評価を得る松居大悟監督のメガホンで映画化。大型モール、レンタルCDショップ、中古車店などが並ぶ典型的な郊外の街で、28歳の安曇春子が突然姿を消した。春子が消えた街には、その行方不明をなじった落書きが不気味に拡散していく。春子はどこへ消え、何をしでかしたのか。失踪前と失踪後、ふたつの時間軸を交錯させながら、現代女子の生きざまを描きだす。
松井監督とは同い年ということもあり、蒼井は「30歳という節目を迎えるこの年に、初めての同い年の映画監督・松居大悟さんに出会い、彼の頭の中にあるもの、やりたいと思っていることを信じる仲間たちと、全力を尽くして撮影期間を駆け抜けました」と振り返る。さらに「スタッフ・キャスト、ひとりひとりが作品と向き合って、それぞれの思いを込めて作ったこの映画は、見てくださる方によって、全然違う楽しみ方や感じ方をうみだすような、どの角度からも見られても大丈夫な、強いものになっているはずです。観客のみなさんとの間に、いい化学反応が起きることを期待しています」と呼びかけている。
松井監督も、「自分とプロデューサーと蒼井優さんは同い年で、今年30歳です。アラサーの春子を行方不明になんかさせません。最高に自由な作品にします。編集がんばります!」と意欲十分。そして「こうして発表コメントを書いていることが幸せです。人の気持ちなしではここまでたどり着けませんでした。もともと山内マリコさんの作品の匂いが大好きで、何冊も買って、上京してきた人に勝手に配っていました」と感慨深げに語っている。
また原作者の山内氏は、「20代の終わりごろに強く感じた、停滞感やいら立ち、言いようのない寂しさを、ひとりの女の子に託して物語にしました」と作品に込めた思いを明かし、「その女の子を蒼井優さんが演じると聞いたときは、『完璧すぎる!』と震えました。自分の作品が映画になる喜びにも増して、蒼井優の主演作を見られるのが本当に嬉しいです(大ファンなので)」とコメントを寄せている。「アズミ・ハルコは行方不明」は、2016年公開予定。
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