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町山智浩氏によるアルトマン講座「世界で一番強くアルトマンが出ているのは松田優作」

2015年9月22日 16:15

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ロバート・アルトマン監督を語った町山智浩氏
ロバート・アルトマン監督を語った町山智浩氏

[映画.com ニュース]アメリカ・インディペンデント映画の父、ロバート・アルトマン監督の人生に迫るドキュメンタリー「ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男」の公開を記念し、映画評論家の町山智浩氏によるトークイベント「アルトマン講座」が、9月21日東京・代官山蔦屋書店で開催された。

アルトマン監督の作品は多くの映画監督や俳優に影響を与えており、町山氏はポール・トーマス・アンダーソン監督の「ブギーナイツ」「マグノリア」で見られるアルトマンらしさを解説。そして、「世界で一番強くアルトマンが出ているのが松田優作」といい、故松田優作さんの監督デビュー作「ア・ホーマンス」を挙げる。松田さんが脚本も担当した同作では、コメディアンの故ポール牧さんが血も涙もないヤクザの親分を演じており、「あれは、『ロング・グッドバイ』からヒントを得たと思う」と語ったほか、「あとは『探偵物語』の(主人公・工藤俊作の)ゆるい感じ」と松田さんがアルトマン監督の代表作「ロング・グッドバイ」から、多大な影響を受けたのではないかと分析した。

ハリウッドの体制を嫌ったアルトマン監督の作風については「巨匠と今は呼ばれるが、相当な外れ者だった。やすやすと面白い映画を見せるほどバカじゃないといった感じ。5本に1本くらいしか面白い映画がない」「みんなから偉い、かっこいいと思われているものをつぶすような意地悪な内容」といい、外さないタイトルとして「M★A★S★H マッシュ」「ロング・グッドバイ」「ナッシュビル」「ザ・プレイヤー」「ショート・カッツ」の5本を紹介。「その他は苦行だと思って見てください」と冗談を飛ばした。また、劇中でセリフがオーバーラップする手法はアルトマン監督が開発したそうで、「セリフがだぶることで、徹底したリアリティを持たせた」と説明した。

ドキュメンタリー「ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男」は、カンヌ映画祭グランプリ受賞のヒット作「M★A★S★H マッシュ」をはじめバラエティ豊かな39作を発表してきたアルトマン監督の型破りな映画人生と、巨匠を敬愛する俳優や監督によるインタビュー、私生活でのホームムービーなどを収めた。10月3日YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。

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