事故死の作曲家J・ホーナー氏、リメイク版「荒野の七人」の音楽を遺していた
2015年7月29日 17:30
[映画.com ニュース] 1960年の傑作西部劇「荒野の七人」のリメイク版のメガホンをとるアントワン・フークア監督が、ラジオ番組に出演し、6月に飛行機事故で急逝した米作曲家ジェームズ・ホーナーさんが、ひそかに同作のための音楽を作曲していたことを明かした。
ホーナーさんは、フークア監督の新作で、ジェイク・ギレンホール主演のボクシング映画「サウスポー(原題)」の作曲を担当していた。フークア監督は、米ナショナル・パブリック・ラジオのインタビューで、ホーナーさんが同監督を驚かせようとして、内緒でリメイク版「荒野の七人」の脚本をもとに作曲していたこと、その楽譜をホーナーさんのスタッフが持ってきてくれたことを語っている。事実上、リメイク版「荒野の七人」がホーナーさんの遺作ということになりそうだ。
ジョン・スタージェス監督の「荒野の七人」は、黒澤明監督「七人の侍」をユル・ブリンナー、スティーブ・マックィーン主演でリメイクした作品。無法者たちを撃退するため村人に雇われた凄腕のガンマン7人を描くもので、フークア監督版はデンゼル・ワシントン、イーサン・ホーク、クリス・プラット、ビンセント・ドノフリオ、ヘイリー・ベネット、イ・ビョンホン、ピーター・サースガード、マット・ボーマーらが出演する。2017年1月の全米公開を予定。
「タイタニック(1997)」でアカデミー賞を受賞したホーナーさんは、6月22日、自家用機を操縦中に米サンタバーバラの北部に墜落して死去した。61歳だった。