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鈴木亮平「俺物語!!」原作への敬意明かす テーマは「猛男の優しさを体現できるか」

2015年7月3日 00:00

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撮影時もプロテインの補給などを徹底した鈴木亮平
撮影時もプロテインの補給などを徹底した鈴木亮平
(C)アルコ・河原和音/集英社 (C)2015映画「俺物語!!」製作委員会

[映画.com ニュース]鈴木亮平主演の映画「俺物語!!」の撮影現場がこのほど、宮城・仙台市の八木山ベニーランドで報道陣に公開され、鈴木をはじめ共演の永野芽郁坂口健太郎が取材に応じた。

「別冊マーガレット」で連載が開始され、累計発行部数350万部を誇る人気少女漫画を映画化。純日本男児・剛田猛男(鈴木)はある日、女子高生・大和凜子(永野)を助け、一目ぼれする。後日、お礼を受け取った猛男だったが、凜子が猛男の親友・砂川誠(坂口)を好きになったと感じ取る。落胆しながらも、ふたりの恋愛成就のため奮闘し始める。

この日の撮影は、猛男と凜子がそれぞれの友人を連れ、遊園地でダブルデートを楽しむというシーン。アトラクションの合間に、猛男が凜子と誠の関係を取り持つように立ち回る姿について、鈴木は「好きな人の幸せを願い、身を引いて、好きな人が本当に好きな人と結ばれて幸せになってほしいという気持ちは、すごく共感できました。それが本当の愛なのかな」としみじみと話した。

身長2メートル、体重120キロの巨漢・猛男を演じるにあたり、約30キロの増量を経て撮影に挑んだ鈴木。「まだまだ目標には達していないので、撮影中ももっと増やしたくて、つながりを気にしながらも、できる限りどんどん増やしていこうかと思っています」と役作りに妥協はない。そのため、間食やプロテインの補給を欠かさず「現場のスタッフが、毎日パンを大量に買ってきてくれます。それを受け取って、ずっと食べていますね」と振り返った。

鈴木をそこまで駆り立てるのは、ひとえに「原作へのリスペクト」があるからだ。「漫画原作は小説と違って、見る人のなかに絵がある。どこまでそれに近づけられるかというのが、ある種、役者が課されているテーマだと思います」と語る。さらに「何が本当の『男らしさ』なのかというと、一番は優しさだと思います。猛男の男らしさ、優しさをいかに体現できるか。それが僕のテーマですね」といい、「原作ファンにまず楽しんでもらえるように作っているので、どういう風に2時間以内の物語として収めているのかを見てもらいたいです」と期待を込めた。

そんな鈴木の役者魂に、現役モデルとしても活躍する坂口と永野は最敬礼だ。「海街diary」など話題作に出演した坂口は、「亮平さんの広さや深さにはびっくりしました」と感化された様子で、「いちばん最初、モデルのオーディションで受かったので、役者志望という事はあまり言わないようにしていました。でも、そろそろやりたい。どうやったらやれるか、試行錯誤をしています」と決意を新たに。永野も、「亮平さんの役作りが本当にすごくて、私は今のままではダメだ、もっともっと役と向き合わないと思いました。いろんなお芝居を吸収して、演技のお仕事も頑張っていきたいです!」と、はつらつとした笑顔をみせた。

役どころを離れても、劇中と変わらない仲睦まじい関係性がそこにはあった。今年32歳を迎えた鈴木だが、「みんな大人っぽくて、僕は子どもっぽいんですよ。いまだに20代前半の精神年齢です(笑)。だから、年の差は感じないですね」とニッコリ。そして、「坂口君はちょっと天然なんです。撮影の1日目、チャック開いていたし、2日目はTシャツ裏返しだったし、3日目の朝、口にパンがついていた」「芽郁ちゃんはオーディションに、ボサボサの頭で来たんだよね」といじり倒しつつも、「こういう作品では、キャスト・スタッフと信頼関係が築けるかどうかが絶対条件。今回の現場はそれがかなっている。ありがたい、幸せものだなと思います」と目を細めていた。

俺物語!!」は、「映画 鈴木先生」の河合勇人監督がメガホンをとり、「図書館戦争」の野木亜紀子が脚本を担当。10月31日から全国で公開。

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