ラジオDJのロバート・ハリス&藤原ヒロシ、ソビエト旅行時のリアルな恐怖体験を述懐
2015年6月25日 22:40

[映画.com ニュース] 2009年版「このミステリーがすごい!」海外編1位に輝いたトム・ロブ・スミスの人気ミステリー小説を映画化した「チャイルド44 森に消えた子供たち」のトークイベントが6月24日、都内で行われ、J‐WAVEのナビゲーターを務めるロバート・ハリスと藤原ヒロシが登壇した。
ソビエト連邦で1978年から90年にかけて実際に起きた猟奇連続殺人事件“チカチーロ事件”をベースに、スターリン政権下の50年代に舞台を移した本作。子どもたちの変死事件を追う捜査官レオ(トム・ハーディ)が、理想国家における殺人を認めようとしない国家の妨害に遭いつつも、真相に迫っていく姿を描く。
ハリスは、今作を「サスペンスとして面白い。スターリン恐怖政治下で、何が怖いって(猟奇殺人より)国家そのもの」と当時の時代背景に言及。「67年にレニングラード(現サンクト・ペテルブルク)まで旅した」ことがあるだけに、「夜、シベリアの駅に汽車が止まると、自動小銃を持った兵士が立っていて怖かった。『ドクトル・ジバゴ』を読んでいたらKGBに『発禁本だ』と没収され、『レーニン全集』を渡された(笑)」と明かす。
音楽プロデューサー、アーティスト、ファッション・デザイナーとさまざまなジャンルで活躍する藤原は、「羊たちの沈黙」など猟奇殺人に深い興味を抱いていると明かし、本作に関しては「猟奇殺人映画と思って見たら、いつまで経ってもそういったシーンが出てこないで『え?』となった」と明かしながらも、「ソビエトの黒い、ヤバい世界を描いていてズシンと来た」と称賛。藤原もまた80年代にソビエトを訪れたそうで、「僕もマシンガンを持った兵士に監視されて旅していました」と振り返った。
2人は、映画で描かれる言論に対する国家の統制を現代日本にも重ねる。ハリスは「特定秘密保護法が制定された時から、だんだん日本がヤバい方にいっているのを感じる。マスコミの自主規制もひどい」と警鐘を鳴らす。藤原も「その一方で、ネットでの発言力が大きくなり、一般の人が吊し上げられたりする。そのバランスが狂っている」と語った。
ハーディのほか、ゲイリー・オールドマン、ノオミ・ラパスらが顔をそろえる。メガホンをとったのは「デンジャラス・ラン」(12)のダニエル・エスピノーサ監督。「チャイルド44 森に消えた子供たち」は7月3日より公開。
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