M・ナイト・シャマラン監督「日本は僕に影響を与えている」 M・ディロンと来日
2015年5月21日 20:45
[映画.com ニュース]「シックス・センス」(1999)などで知られる鬼才M・ナイト・シャマラン監督が5月21日、製作総指揮を務める米ドラマ「ウェイワードパインズ 出口のない街」のPRのため、主演俳優のマット・ディロンとともに来日し、東京のユナイテッド・シネマ豊洲で会見した。
シャマラン監督は、「日本は僕に影響を与えている国。家中に日本のアートが飾ってあるよ。僕にとっては黒澤明監督と宮崎駿監督は神様みたいな存在」と日本への特別な思い入れを語った。20年ぶりの来日となるディロンも、「日本は僕にとって初めての“外国”。フランシス・フォード・コッポラ監督に『三船敏郎の作品を見なさい』と言われて『用心棒』や『七人の侍』を見た記憶があります」と明かし、日本映画へ敬意を表していた。
ドラマは、シークレット・サービスの捜査官イーサン(ディロン)が、1度踏み入れたら出ることができない謎の街「ウェイワード・パインズ」に迷い込み、街の秘密に迫るミステリー。シャマラン監督が初めて手掛けるテレビシリーズで、同じくテレビドラマ初出演のディロンをはじめ、ジュリエット・ルイスやテレンス・ハワード、メリッサ・レオら映画俳優が名を連ねている。スタッフには大人気ドラマ「マッドメン」のディレクターや、「ブレイキング・バッド」の作曲家らが集合した。
この日は、大のシャマラン監督ファンというモデルで女優の豊田エリーが記念品贈呈のために登場し、2人に松(パイン)の柄が入った招き猫をプレゼントした。「第1話を3回見て来た」という豊田は、「このクオリティのものを毎週見られるなんてこの時代に生まれてよかった!」と興奮を隠し切れない様子で語っていた。
さらに豊田が女優としてのアドバイスを求めると、シャマラン監督は「役者は自分の真実を守る立場にいる人。日常には社交辞令がありますが、そういう偽物の感情を覚えてしまうと役者は台無しだと思います」と進言。豊田が「次のシャマラン監督作品に出して頂けますか?」と満面の笑みでお願いすると、「僕のアドバイスを聞いてくれていたかによるね。偽物の笑顔はダメだよ!(笑)」と念押しし、会場の笑いを誘っていた。
「ウェイワードパインズ 出口のない街」(全10話)は、現在FOXチャンネルで放送中。