久石譲、伊映画祭で特別功労賞受賞!現地で特別コンサートも開催
2015年3月15日 17:45
[映画.com ニュース] 作曲家の久石譲が、イタリア・ウディネで開催されるウディネ・ファーイースト映画祭で、特別功労賞にあたる「黄金マルベリー賞」を受賞することがわかった。久石は4月23日(現地時間)に、RTVスロベニア交響楽団とともに特別コンサートを開催する。
スタジオジブリ作品など多くの映画音楽を手がけた久石が、ウディネのヌオボ劇場に来場する。演奏曲は宮崎駿監督作品などからセレクトされ、さらに第81回米アカデミー賞外国語映画賞に輝いた滝田洋二郎監督作「おくりびと」の楽曲も披露する予定だ。
また同映画祭は、1999年の第1回開催以来、毎年4月に催されており、東アジアおよび東南アジアの最新映画をメインに上映。過去に「20世紀少年」「おくりびと」「俺俺」「テルマエ・ロマエ」などが上映されており、日本映画の情報発信の場として注目されている。
映画祭ディレクターのサブリナ・バラチェッティ氏は「我々は、映画を通して久石譲が作り上げる音楽に恋をしています。我々というのは、オペラやクラッシックに慣れ親しんでいるイタリア人としての意見です。我々イタリア人は、子どものころから、さまざまなイタリアの名作映画で使われている素晴らしい音楽に触れているので、音楽が映画にとって最も重要な役割を持つということも理解しています」とコメントを寄せる。そして「今回の授賞は、そんな彼の功績を称える以上に、彼の生き方に尊敬を表する意味をも持ちます。ニーチェが『音楽がない人生は、考えられない』というように、この賞は彼の人生に当てはまるでしょう」と賛辞を送っている。