「寄生獣」ワールドプレミアに山崎貴監督&染谷将太、感慨無量
2014年10月30日 20:25
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[映画.com ニュース] 岩明均氏の伝説的漫画を山崎貴監督、染谷将太主演で映画化する2部作の前編「寄生獣」が10月30日、第27回東京国際映画祭のクロージング作品としてワールドプレミア上映された。山崎監督、染谷をはじめ、共演の深津絵里、橋本愛、東出昌大は、TOHOシネマズ六本木ヒルズでの舞台挨拶に立ち、約5カ月間に及んだ撮影を振り返り、感慨に浸った。またこの日は同作の主題歌を担当する人気バンド「BUMP OF CHICKEN」も登壇し、「パレード」を書き下ろしていることが発表された。
満席の場内を見わたした山崎監督は、「撮影は長い期間におよび、CGの作業もいつになくハードだった。ようやく皆さんに見ていただけると思うと、感無量です。エンタテインメントに徹しています。楽しんでいただきたい」と晴れやかな表情で挨拶した。完成した本編をひと足早く見た染谷も、「映画の中で初めてミギーさんをお見かけしました。涙が出そうになった」と手ごたえを感じさせる笑みを浮かべた。
月刊アフタヌーン(講談社刊)に1990年1月号~95年2月号に連載されていた原作は、連載終了から20年近く経った現在も多くのファンから愛される伝説的なSF漫画。正体不明の生物「パラサイト」が人間の脳に寄生し、全身を支配してしまうという設定。主人公の新一は、右腕に宿ったパラサイト「ミギー」と共生しながら、ほかの寄生獣たちとの戦いや別れを経験し、成長していく姿を描く。
同作は、2005年に米ニューライン・シネマが原作権を獲得したため、日本では“手が出せない”企画として知られていた。山崎監督は、「いつかやりたいと思っていた作品でしたが、アメリカへ嫁へ行ってしまった。それはそれで幸せなことだけど、待てど暮らせど映画化されず、数年前からは権利が日本に戻ってくるという噂が出てきた。だったら、うちに嫁に来てほしいと思い、いろんなところでアピールしていた」と製作にいたった経緯を説明。思い入れが強かっただけにキャスティングもこだわり抜き、ミギーの声を務めた阿部サダヲは、全身にモーションキャプチャースーツ、頭部にヘッドマウントカメラと装着するパフォーマンスキャプチャー撮影に挑み、文字通りミギーになりきって息吹を注ぎ込んだ。
また、深津演じる田宮良子、東出扮する島田秀雄の“顔割れ”シーンにも大きな注目が寄せられているが、深津は「抵抗は全くなかった。むしろ、もっともっと割れろと思ったくらい」とニヤリ。さらに、「映像でしか出来ないこと。意外と似合っていたんじゃないかと、自画自賛しているんです」と自信満々だ。すると、主演の染谷が「1回くらい割れてみたかったんですよねえ」と本音を吐露。山崎監督から「新一が割れたら元も子もないだろう」とツッコミがすかさず入るなど、強い信頼関係をにじませた。
山崎監督は、「永遠の0」が興行収入約87億4000万円、八木竜一監督との共作「STAND BY ME ドラえもん」が興収80億円を記録。MCから「『寄生獣』はどれくらい?」と聞かれると、「何のプレッシャーですか!? 前の2作はいろんな方々のご尽力があってのもの。『寄生獣』がどうなるかは全くわかりません」と目を白黒。それでも、「たくさんの方に見て頂きたくて、いろんな技を駆使してPG12にしました。僕たちの思いを100%受け止めてほしい」と熱く訴えた。
「寄生獣」は11月29日、「寄生獣 完結編」は2015年4月25日に全国で公開。第27回東京国際映画祭は、10月31日に授賞式、クロージングセレモニーを迎える。
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