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宮沢りえ、7年ぶり主演映画「紙の月」お披露目に興奮「世界3周マラソンのクライマックス」

2014年10月25日 17:55

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池松壮亮、吉田大八監督とともに 舞台挨拶に登壇した宮沢りえ
池松壮亮、吉田大八監督とともに 舞台挨拶に登壇した宮沢りえ

[映画.com ニュース] 女優・宮沢りえが10月25日、第27回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出された7年ぶりの主演映画「紙の月」のTOHOシネマズ六本木ヒルズでの公式上映で舞台挨拶を行った。日本から唯一のコンペ選出に、宮沢は「皆さんの感想が怖いけれど、一生懸命妥協せずに携わった作品。自信を持ってお届けしたい」と胸を張った。

ふとしたきっかけで横領に手を染める銀行員・梅澤梨花という役どころに、「台本の文字で梨花を目の当たりにして、今までは生きてきた中でモデルみたいな人がいたけれど、初めて見当たらなかった。こんな危険な道を進む女性を演じられるか不安だった」という。それでも、「最初は吉田大八監督との手探りから始まって、徐々に輪郭を帯び、最終的にはものすごい熱を持った梨花ができ上がっていった。良かったと思う」と手応えを口にした。

一般の観客には初披露となり、「演じる覚悟を決めてから、世界3周くらいマラソンをしてきた感じ。ゴールが初日(11月15日)だとすると、歓声が聞こえ始めるクライマックスでドキドキしています」と高揚した表情。吉田監督も、「武者震いしている。宮沢さんがやるというところからスタートした。ダイナミックなスケールの大きい表現ときめ細かい表現が同時に見られる奇跡が毎日起きた。それをこぼさずに込めた自信はある」と腕を撫していた。

紙の月」は、直木賞作家・角田光代さんの同名ベストセラーを映画化。夫との生活に空虚感を覚え始めていた銀行員の梨花が、大学生の光太との出会いを機に銀行の金に手を付け始め、徐々にゆがんでいく金銭感覚、日常に翻ろうされていく姿を描く。

第27回東京国際映画祭は10月31日まで開催。

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