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染谷将太×前田敦子「さよなら歌舞伎町」がトロントで世界初披露 廣木隆一監督が歌舞伎町への思い語る

2014年9月11日 19:20

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舞台挨拶に登壇した廣木隆一監督
舞台挨拶に登壇した廣木隆一監督

[映画.com ニュース] 染谷将太前田敦子が初共演した「さよなら歌舞伎町」が9月7日(現地時間)、カナダの第39回トロント国際映画祭コンテンポラリー・ワールド・シネマ部門で上映された。今回がワールドプレミアとなる上映にあわせ、メガホンをとった廣木隆一監督が舞台挨拶や上映後のティーチインに出席し、作品に込めた思いなどを語った。

さよなら歌舞伎町」は、廣木監督と「ヴァイブレータ」や「やわらかい生活」でもタッグを組んでいる脚本家の荒井晴彦によるオリジナルストーリー。一流のホテルマンになれなかったラブホテル店長・徹(染谷)と、ミュージシャンになる夢を抱く沙耶(前田)のカップルなど、新宿歌舞伎町のラブホテルを舞台に、5組の男女の人生が交錯する1日を描いた。

この日の会場は387席が満席となる盛況で、上映中は笑いも起こるなど温かな雰囲気に包まれた。上映前、廣木監督は「映画を見終えたら、皆さん必ず歌舞伎町に行きたくなるはず」と挨拶したが、上映後、かつて日本に住んでいたことがあるという観客から「周囲のアドバイスを受けて歌舞伎町は避けていたが、映画を見て歌舞伎町に行かなかったことを後悔している」という感想が寄せられた。廣木監督は「映画を始めた頃はよくお酒を飲んだり仕事をしたりと、色々と教えてくれた町。そこを舞台に映画を撮りたかった」と自身の思い出とともに、歌舞伎町を舞台にした本作を手がけた理由を明かした。

さらに「本作品のキャラクターは皆、歌舞伎町から出て行きたいが、歌舞伎町への愛着心を持っているようにも感じる。監督も同じか」という質問にも、「今ある歌舞伎町を愛しており、町が変わっていくことを寂しく思っている」と答えていた。

さよなら歌舞伎町」は15年1月、テアトル新宿ほかで公開。

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