中島哲也監督「渇き。」、前作「告白」に続きトロント国際映画祭に出品決定
2014年7月31日 20:20
[映画.com ニュース] 6月27日に公開され賛否両論を巻き起こしている衝撃作「渇き。」(中島哲也監督)が、9月4日からカナダで開催される第39回トロント国際映画祭のバンガード(Vanguard)部門に正式出品されることが決定した。中島監督にとっては、前作「告白」(2010)に続いての出品となる。
例年60以上の地域から集められた300作品以上が上映され、約30万人が訪れる北米最大級の映画祭。ノン・コンペティション形式だが、例年アカデミー賞レースに絡む作品が数多くプレミア上映されることから、注目度の高い映画祭のひとつとなっている。
06年に設立されたバンガード部門は、技術や文化、セクシュアリティ、映画そのものの可能性を広げた作品、先駆的なフィルムメーカーの作品を中心にセレクトされる。過去には、青山真治監督の「サッドヴァケイション」(07)や、園子温監督の「冷たい熱帯魚」(10)などが出品されている。
仕事も家庭も失った元刑事が失踪した娘の行方を探すうちに、容姿端麗な優等生だと思っていた娘の本当の姿を知り、内に秘めた狂気と愛憎をエスカレートさせていく姿を描く。ろくでなしの元刑事・昭和役で役所広司が主演し、娘・加奈子役の小松菜奈が本作で映画デビューを飾った。
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「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
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