成島出監督×吉永小百合「ふしぎな岬の物語」モントリオール世界映画祭に出品
2014年7月9日 05:00

[映画.com ニュース] 日本映画界を代表する女優・吉永小百合が成島出監督とタッグを組んで自ら企画を立ち上げ、主演も務めた「ふしぎな岬の物語」が、8月21日からカナダで開催される第38回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に出品されることが決定した。
メガホンをとった成島監督は、「スタッフ、キャスト全員で丁寧に人と人との温かな絆の物語を紡いできた結果、海外の映画祭に出品できました。嬉しく思うとともに、我々が描こうとしていたテーマには世界に通じる普遍性があるのだと気付くことができました。心にじわっと温かさがあふれ出す、日本映画の原点に帰るような作品になったと思っております」と喜びのコメントを寄せた。成島監督にとって海外の映画祭のコンペティション部門への出品は今回が初めてとなる。
モントリオール世界映画祭は、国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭のうち北米で唯一のコンペ部門がある映画祭。日本映画は毎年高い評価を得ており、昨年は田中光敏監督、市川海老蔵主演の「利休にたずねよ」がワールド・コンペティション部門で最優秀芸術貢献賞を受賞した。今年は、綾野剛主演「そこのみにて光輝く」が同部門に出品されるほか、「サクラサク」「飛べ!ダコタ」「燦燦 さんさん」がフォーカス・オン・ワールド・シネマ部門で、「ぼくたちの家族」がワールド・グレイツ部門で上映される。
「ふしぎな岬の物語」は、千葉県明鐘岬に実在する喫茶店をモチーフにつづられた、森沢明夫氏の小説「虹の岬の喫茶店」を原作に、岬のカフェの女店主と里の人々の交流を描いたヒューマンドラマ。店主・柏木悦子を演じる吉永を筆頭に、阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶ら豪華キャストが顔をそろえる。10月11日から全国で公開。
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