伊勢谷友介、日韓合作「ザ・テノール」でアジア初進出!
2014年6月19日 05:00
[映画.com ニュース] 俳優の伊勢谷友介が、日韓合作映画「ザ・テノール 真実の物語」に出演していることがわかった。伊勢谷はこれまでに、「パッセンジャー」(日本・フランス・カナダ合作)や「ブラインドネス」(日本・ブラジル・カナダ合作)に出演しているが、アジア映画は初挑戦。キム・サンマン監督からの熱烈なオファーを受け、「意味のある映画テーマであり、才能ある監督にお声がけ頂くことは、俳優としてこのうえない光栄です。同時にとても愛すべき実話である事にも感動しました」と話している。
ユ・ジテ(「オールド・ボーイ」「人類資金」)が主演する今作は、「アジア史上最高のテノール」と称され欧州で活躍するオペラ歌手ベー・チェチョルが、甲状腺がんによって声を失い苦悩するなか、その才能を信じてやまない日本人音楽プロデューサーが国境を越えて手を差し伸べ、世界で初めての奇跡を起こした実話をもとに描く。
伊勢谷が演じるのは、ベー・チェチョルの才能を信じ、献身的にサポートする音楽プロデューサーの沢田幸司。「CASSHERN」を見て以来のファンだったキム・サンマン監督が、今作の“真実”を観客にきちんと伝えられる表現力をもった俳優であること、英語が堪能であることを理由に、伊勢谷の出演を熱望した通り、劇中で流暢な英語を披露している。撮影を終え、「私はこの映画のストーリーに触れ、そして沢田という役に触れ、自分の中にあふれたのは今を生きる人間の使命感でした。人の思いや愛情は、国境を越えます。私たちひとりひとりが心でつながれるとき、新しい未来が作られるはず!」とコメントを寄せた。
キム・サンマン監督は、伊勢谷の俳優としての実力だけでなく、その人間力に強く引かれるものがあったようだ。「彼が俳優の仕事以外にも、社会のために色々な活動をしてきているという点も人間的に魅力を感じました。この映画のメッセージでもある“人々に希望を与える”という点にも一致していました。伊勢谷さんは初めて会ったときに、その場で出演の決定をしてくれました。そして映画の中でとても素敵な姿(演技)をみせてくれました。彼に感謝しています」と語っている。
なお、今作には北乃きい、韓国からチャ・イェリョン、ユーゴスラビアからナターシャ・タプスコビッチ、イタリア人オペラ歌手のティツィアーナ・ドゥカーティら国際色豊かな面々が顔をそろえた。
「ザ・テノール 真実の物語」は、10月11日から全国で公開。