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リバー・フェニックス“幻の遺作”「ダーク・ブラッド」本編映像が公開

2014年4月25日 12:55

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孤高のカリスマがスクリーンによみがえる!
孤高のカリスマがスクリーンによみがえる!
(C)2013 Sluizer Films BV

[映画.com ニュース] 1993年の急逝によって長らく未完の状態が続いていた、リバー・フェニックスさんの“幻の遺作”「ダーク・ブラッド」の本編映像が公開された。

同映像は、フェニックスさん演じるミステリアスな青年“ボーイ”が、孤独に暮らす荒野の住居に、自動車の故障で立ち往生したハリウッド俳優夫婦のハリー(ジョナサン・プライス)とバフィ(ジュディ・デイビス)を招き、3人で初めて会話を交わすシーン。先住民の旧居住地であり、度重なる核実験によって世界の果てと化したという設定の荒野は、国立公園で撮影されたということもあって壮大なスケール感がたっぷりだ。

やがて美しいバフィーにひかれ、狂気と正気のはざまへと落ちていくことになるボーイだが、すでにその片りんが、雄弁に語る姿からかもし出されているところにも注目だ。

フェニックスさんは、「スタンド・バイ・ミー」「マイ・プライベート・アイダホ」などでそのカリスマ性あふれる魅力を発揮していたものの、薬物の過剰摂取により、23歳という若さでこの世を去った伝説的なスター俳優。キアヌ・リーブスジョニー・デップの良き友人であり、レオナルド・ディカプリオが憧れた人物、そして、実力派俳優ホアキン・フェニックスの実兄である。

ダーク・ブラッド」は、オランダの名匠ジョルジュ・シュルイツァーが、資金集め、権利問題のクリア、未撮影シーンの再現などの数々の困難を乗り越え、20年越しで完成させた異色ドラマ。フェニックスさんがそれまでのイメージを破るダークなキャラクターを演じ、深遠なテーマが描かれていることでも注目を集めている。4月26日から全国順次公開。

なお東京・ユーロスペースでは、「『リヴァー・フェニックス』フェス」と題して、5月3日から「アメリカンレガシー」、5月17日から「マイ・プライベート・アイダホ」の出演作2本が合わせて特集上映される。

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