松田龍平、松尾スズキ監督「ジヌよさらば」に主演!阿部×松×西田×二階堂も参戦
2014年4月23日 06:00

[映画.com ニュース] 俳優の松田龍平が、劇団「大人計画」を主宰する松尾スズキの7年ぶりとなる監督作「ジヌよさらば かむろば村へ」に主演することがわかった。松田は松尾の監督デビュー作「恋の門」(2004)に主演しており、10年ぶりに監督、俳優として対峙することになる。また、阿部サダヲ、松たか子、西田敏行、二階堂ふみの出演も発表された。
いがらしみきお氏が「ビッグコミック」(小学館刊)で07~08年に連載した人気漫画「かむろば村へ」が原作。映画のタイトルにある「ジヌ」は、「銭、お金」を指している。銀行員でありながら金アレルギーになり、お金を一切使わない生活を目指して東北地方の寒村にやってきた主人公・高見武晴と、一筋縄ではいかない村人たちによるスラップスティックコメディ。
松尾監督は、「一銭も金を使わず生きるという極端なテーマは、過去に発表されたにも関わらず、経済的にも混迷する現在にぴったりだと思いました」と企画意図を説明する。主演・松田については、「龍平と『あまちゃん』で共演したり、最近の仕事を見るに『のってるな!』と思い、10年前のコネの使いどころはここだとねじこんでみました」と再タッグを喜ぶ。一方の松田も、「『恋の門』に続いて、松尾スズキ監督の作品に出演できることを心より嬉しく思います。今回、僕が演じる役はお金恐怖症の銀行員です。この現代社会でお金を使わずに生きていけるのか、という題材も楽しみです」とコメントを寄せた。
松田演じる高見が移住する村の村長で、隠された過去をもつ異常に世話好きな天野与三郎役の阿部、美しい妻・天野亜希子役の松は、「夢売るふたり」に続く夫婦役。西田は自ら“神様”を名乗り村人からも慕われる老人・なかぬっさん、二階堂は高見に色仕掛けで迫る女子高生・青葉に扮する。
松尾監督は、「阿部は自分が育てた俳優なのに、いつもスケジュールでつかまらず、やっと映像で仕事ができると喜んでいます。松さんは『東京タワー』に出ていただき、その透明感に魅了されていました。二階堂さんとはドラマの時に知り合い、『面白い子だなー』と思っていたらめきめきと頭角を現してきて、今が旬だと狙い撃ちしました。西田さんは昔から尊敬する俳優で、まさか受けてくださるとは、逆におっかなびっくりです」と4人の起用経緯を明かしている。
原作のいがらし氏の作品の実写映画化は初めて。自らの出身地をモデルに描かれており、「『なにも売らない なにも買わない ただ生きていく』というテーマが、敬愛する松尾スズキさんの手によって、どう変化し、化学反応するのかとても楽しみです。きっとこれからの日本の行く末の影と光を示してくれるものになるでしょう。この映画の完成を見るまでは死ねないな、と思いました」と撮影を心待ちにしている。
5月にクランクインを控える松尾監督は、「今回は地方に行ったきりの撮影で、まさに逃げ場がない。腹をくくって映画監督に徹するよう、自分に催眠術をかけているところです」と不退転の覚悟をにじませている。
「ジヌよさらば かむろば村へ」は、2015年春に全国で公開。
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