でんぱ組.inc、中島哲也新作「渇き。」劇中歌を提供 予告も公開
2014年4月15日 14:50
[映画.com ニュース] 「告白」以来、約4年ぶりとなる中島哲也監督の長編作「渇き。」の予告編が公開され、個性派アイドルグループ「でんぱ組.inc」の「でんでんぱっしょん」が、劇中歌として使用されていることがわかった。あわせて、「愛する娘はバケモノでした。」という強烈なキャッチコピーが印象的なポスタービジュアルもお披露目された。
原作は、深町秋生氏のデビュー作で第3回このミステリーがすごい!大賞に輝いた「果てしなき渇き」(宝島社刊)。成績優秀、容姿端麗の娘・加奈子が突然失踪したことを知った元刑事・藤島。再び家族を取り戻すべく加奈子の行方を追いはじめた藤島は、知られざる娘の正体に触れ狂気を帯びていく。
「パコと魔法の絵本」に続く中島監督とのタッグとなった役所広司が、次第に暴走する父親を熱演。中島監督が手がけたNTTドコモの動画配信サービス「dビデオ powered by BeeTV」のCMにも出演した新人女優・小松菜奈が、人々を翻ろうする加奈子役に挑んだ。
役所のみならず妻夫木聡、オダギリジョー、中谷美紀、二階堂ふみ、橋本愛ら豪華俳優陣が、小松演じる「この地上でただひとつ美しい生き物」である加奈子に狂わされていく。予告編では、無邪気さと妖艶さが同居した笑顔を浮かべる加奈子の仮面が剥がれ落ちていく。でんぱ組.incの楽曲にのせ、「欲望」「初恋」「性欲」といったキーワードが、中島監督らしいビビッドな映像で目まぐるしく放たれる。「あのガキ、ぶっ殺してやる」とほえる役所の形相からも、壮絶な展開が予感される。
「渇き。」は、7月4日から全国で公開。