初恋(2006)
劇場公開日:2006年6月10日
解説
1968年、東京・府中で実際に起こった「3億円事件」の犯人が18歳の女子高生だったらという大胆な仮定をもとに、その女子高生の初恋の思い出を描いた宮崎あおい主演の青春ドラマ。監督は、林海象などの助監督を務めた後に「tokyo skin」(96)を発表し、それ以来の長編となる塙幸成。共演に小出恵介、宮崎将、小嶺麗奈、藤村俊二ら。
2006年製作/114分/日本
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2006年6月10日
劇場公開日:2006年6月10日
1968年、東京・府中で実際に起こった「3億円事件」の犯人が18歳の女子高生だったらという大胆な仮定をもとに、その女子高生の初恋の思い出を描いた宮崎あおい主演の青春ドラマ。監督は、林海象などの助監督を務めた後に「tokyo skin」(96)を発表し、それ以来の長編となる塙幸成。共演に小出恵介、宮崎将、小嶺麗奈、藤村俊二ら。
2006年製作/114分/日本
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2006年6月10日
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金が目的じゃなかったのね。
宮崎あおいにとっては、結実することのない、初恋だった。
寂しい。
あまり、この事象をどうとらえていいのか、わからない。
この映画のテーマって何?
三億円事件は、いまだ解決していない現金強奪事件だが、たった数分で鮮やかに当時では気の遠くなるような金額の現金を誰一人傷つける事なく奪ったという事で、そのエピソードがモチーフになった作品は 腐るほどある。
この映画自体が14年も前のもので、
時代設定はもちろん三億円事件の1968年。
あの時 私は小学生で、担任教師は小さな子供相手に嬉々としてこの事件を話した。
あの先生は今どうしているんだろう。
地方も地方 九州の田舎の出身なので
この頃の東京なんて 月と大して変わりないくらいの隔たりを感じていた。
たぶん日本中で団塊の世代が青春を謳歌していた時代だと思う。
今よりずっといろんな事に寛容である意味自由で
それでももっと社会の目は厳しく、生きにくい世界。
新宿もまだまだ開発はされておらず、今の西新宿の未来感は想像もつかない時代。
(こうやって今開発中の渋谷が小綺麗に生まれ変わる時、私はそれを目にする事はできるんだろうか)
映画の話をすると
宮崎あおいが 自転車に乗った事もないのにバイクを一発で暴走できちゃうのが 強烈な違和感。
無理です。
まず自転車の練習してから来い!と。
街並みや自転車屋の再現度は、この2006年なら出来ても今ならもっと数倍のお金がかかった事だろう。この十数年で東京はさらにどんどん変化したから。
私が東京に来てから37年になる。
あの頃はまだ いろんな物が残っていたし
役所には、人の心を持ったおじさんも居た。
今はそのどちらもなく ただただ間違ってなければいい
責任を押し付けられなければいい
そう言う大人だけが、どこにもかしこにも居る。
あーーー
映画の話にならない。
オートマチックではないクラッチ繋ぐ車の運転もすんなりこなす宮崎あおいの横顔が
ただ可愛いくて 違和感。
三億円事件というモチーフに
私はとっくに飽きていた事がわかった。
上映が2006年、そして13年経ち、二人の俳優が問題を起こしてしまったことに感慨深いモノがある作品である。原作は多分、アイデア+企画モノといった装丁なのであろう。作者と物語の主人公名が同一ということで、独白のプロットという作りはセンセーショナルを掻立て、世間へのアピールは一定数得られるであろう。まぁ自分が想像する実際の犯人像はその筋の輩だとは思うが・・・。
ナンバーが控えている、いわゆる足が付いてるお金をロンダリングできる世界は通常では困難故、カタギでは出来ない芸当だ。
本作とは関係無い話はここまでにしておいて、60年代後半の混乱とモラトリアムがどす黒く溶け合った新宿が舞台である本作は今では考えられない程、若者が背伸びしていた時代でもある。その世界観を、例えフィクションであったとしても映像化して、それを鑑賞するとその狂おしい位の切迫さと引き替えの自由さを表現されていて、羨ましくもあり、又別世界として一線を引いてしまったりする。そんな時代の空気感、雰囲気の匂いをそこそこふりまきながら、本題である3億円強奪事件へと展開してゆく。只、実際の本作はイの一番に宮崎あおいの為の作品といって過言ではないフォルムなので、原作よりもディティールはそぎ落とされてしまっている故、随所でアッサリ感は否めない。編集でカットしてる場面もそこそこあるだろう。しっかりとパブリックイメージを守りつつ、事務所に大事にされている感が鼻につくが、プロモーションだから仕方がない。濡れ場があるかと思った元KAT-TUN情婦は、おためごかしのバストトップだけでお茶を濁す程度だし、ドきつさは演出不足。もっとあの時代のエログロナンセンスを押し出して欲しいと思うのは、自分が狂ってしまっているのだろうか・・・。あの時代の日本に於いて、一体何%位の若者がああいう世界に浸っていたのか、それとも殆どが黙々と目の前の現実にひれ伏しながら生きるために歯を食いしばっていたのだろうか、その辺りをあの時代の生き証人達と語りたいと思わせる内容であった。学生運動、左翼、そして爛れた性生活・・・ サルトルやランボウに誰もが解釈が出来る、そんな時代を追体験してみたい。
三億円事件の犯人が少女というのはかなり無理がありますが、映画の題材としては心打たれました。
途中は、2時間サスペンスの見過ぎで、いつ裏切られるんだろうなんてハラハラしながら観ていましたが…。
母親との再会場面に言葉を飲みこみ、続くクライマックスに感涙、ボロボロ。こんな心の繋がり持てたら幸せなんじゃないかな、なんで思ってしまいました。
若者がうっ屈しながらも、非生産的行為ばかりであったにしろ、まだもがきながら何かをしていた時代なんでしょうか。
この孤独感、閉塞感、空虚感、今の若者にも通じるんじゃないでしょうか。自分が何者なのか、見つけられない感じ。
宮崎さんの演技はさすがです。
みすずが犯罪に加担した経緯と、その後の切なさがリアルに伝わってくる。
舞台で、一人で語らせても、みすずの物語は完成してしまうのではないかと思う演技力。
反対に言えば、ジャズ喫茶の面々も、岸もいなくても成立してしまうような存在感。
ロケハン等の背景・舞台設定にはかなり凝ったと聞いておりますが、”あの時代だからあの犯罪”というリアルさ、みすず以外の犯人の必然性が伝わってきません。
(みすずの必然性は描かれているのですが)
原作未読。さぞかし内容は濃いものなのでしょう。それをまんべんなく映画にしようとして、すべてが上滑りになってしまった感じです。勿体ないです。
みすずの切なさは、ぜひ映画で堪能していただきたいですが、
映画は暗く、みすず以外の面々は頭でっかちで見苦しい。
”あの”時代を懐かしむ方と興味がある方はご覧下さい。
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