ポン・ジュノ監督×川村元気氏がラジオ対談 「寄生獣」オープニング構想も語り合う
2014年2月10日 08:00

[映画.com ニュース] 世界167カ国での公開が決定している「スノーピアサー」(公開中)のポン・ジュノ監督と、「青天の霹靂」「寄生獣」2部作などを手がける東宝の川村元気プロデューサーが、TBSラジオ「荻上チキ Session-22」で対談していることがわかった。
ふたりの対談は、川村氏が「映画製作を始めたばかりの23歳の時、『殺人の追憶』を見て衝撃を受け、目標とする作品になった」と投げかけ、始まった。自らを「変態」と語るポン監督は、日本の漫画のセンスの素晴らしさを熱く語り、大作と小規模作の二極化が進むなかでミドルゾーンの作品開発が困難になっている日韓の映画業界の現状についても言及した。
また、ポン監督は東京の魅力について「海に面していることがユニーク」と話す。この言葉に、川村氏は「東京湾の底には1000メートルを超える深い渓谷があり、ゴジラも東京湾から上陸してきます」と返答。さらに、現在撮影中の山崎貴監督最新作「寄生獣」にも触れ「『寄生獣』の冒頭、漫画ではパラサイトが空から降ってくるのですが、『地球が生み出した生命体』という原作のコンセプトと東京湾の渓谷のイメージが僕らの中でつながって、映画ではパラサイトが地球の底から沸き上がってくるというイメージのオープニングシーンになりそうです」と明かした。
対談を終えた川村氏は、「やはりポン監督が見ている東京の景色は面白いし、『スノーピアサー』も電車の中という撮影的にはハンデになる空間をここまで面白く描いたということに感動しました。ぜひ、すべての空間を埋めるようにできている東京の街を魅力的に撮る映画でご一緒できたら」とラブコール。「私たち、いまラジオ上でビジネスの話をしましたね」と笑ったポン監督は、「『寄生獣』をひとりの漫画ファンとして、心から楽しみにしています」とエールを贈った。
「スノーピアサー」は、クリス・エバンス、ティルダ・スウィントン、ジョン・ハート、エド・ハリスらハリウッドで活躍する実力派俳優、韓国の至宝ソン・ガンホらが共演し、ポン・ジュノ監督にとって初の英語作品として完成させた最新作。氷河期へと突入した近未来の地球を舞台に、生き残った人類を乗せて走り続ける列車の中で起こる抗争を描いている。
2人が対談したTBSラジオ「荻上チキ Session-22」は、2月13日午後10時から放送。対談の様子は午前0時台の約1時間を使って放送予定。
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