サンダンスの若手監督、両親と一緒にトリアー監督のセックス映画見るはめに
2014年1月29日 22:48
[映画.com ニュース] 1月16日から26日まで米ユタ州で開催されたサンダンス映画祭に自作を出品していた米男性監督が、シークレット上映に両親とともに参加したところ、過激なセックス描写が満載のラース・フォン・トリアー監督の新作「ニンフォマニアック(原題)」を一緒に見るはめになった顛末がネットで話題を呼んでいる。
クレイグ・ジョンソン監督は、監督第2作「The Skeleton Twins」を引っさげ、初めてのサンダンス映画祭に参加。晴れ舞台には両親も呼んでおり、21日夜に行われたシークレット上映にも両親を連れていくことにした。事前に上映作品が告知されないシークレット上映だが、参加者のほとんどは「ニンフォマニアック」だろうと推測していたという。しかし、ジョンソン監督は「ウェス・アンダーソンの新作かもしれないし、それなら母親が喜びそうだ」と考え、予定通り両親とともに上映会場に向かった。
会場で上映作品が「ニンフォマニアック」であることがアナウンスされた瞬間、ジョンソン監督は母親に「出ていってもらえないか」と頼んだそうだが、母親はそれを拒否して映画を見たいと主張。ジョンソン監督はしかたなく数列後ろの席に移動し、かろうじて両親と並んで映画を見ることは回避した。同監督はこのエピソードを自作の上映時に披露し、観客から大きな笑いをとっていたという。
一方、ジョンソン監督の母親で64歳のジュリーさんは数日後、米バラエティの取材に答えた。「ニンフォマニアック」については、「あえて友人に薦めることはないが、興味深い内容だった。さまざまな男性器のモンタージュはいただけなかったが、目をつぶらなければいけないシーンも特になかった。まじめな話、第2部(本作は2部作で、上映されたのは第1部)もぜひ見てみたいと思う」と語っている。もっともジュリーさんは、最近のお気に入り映画として「アメリカン・ハッスル」や「それでも夜は明ける」を挙げるなど、かなりの映画好きのようだ。
色情狂の女性を意味する「ニンフォマニアック」と題された同作は、8つのチャプターを通して、シャルロット・ゲンズブール扮する主人公の女性ジョー(若い頃をステイシー・マーティンが演じる)とセックスの関わりを描く作品。ほか、ステラン・スカルスガルド、ユマ・サーマン、シャイア・ラブーフ、ウィレム・デフォー、ウド・キア、ジェイミー・ベル、クリスチャン・スレイター、コニー・ニールセンら豪華キャストが共演する。アメリカでは今春の公開を予定している。日本公開は未定。