宮沢りえ7年ぶり映画主演!吉田大八監督と初タッグで「紙の月」映画化
2014年1月25日 06:00

[映画.com ニュース] 女優の宮沢りえが、直木賞作家・角田光代氏のベストセラー小説を吉田大八監督が映画化する「紙の月」に主演することがわかった。「オリヲン座からの招待状」以来7年ぶりの映画主演となる宮沢は、「とても鮮度の高い静かな興奮が心と体を満たしております」と語っており、並々ならぬ意欲で1月27日のクランクインを心待ちにしている。
「ぼくらの七日間戦争」(1988)主演で銀幕デビューを果たした宮沢は、02年にヨン・ファン監督作「華の愛 遊園驚夢」で第23回モスクワ国際映画祭最優秀女優賞を受賞。また、03年には山田洋次監督が初めて手がけた時代劇「たそがれ清兵衛」での演技が評価され、第26回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いている。近年は日本を代表するトップ女優として舞台でも唯一無二の存在感を放っており、“座長”としての銀幕復帰が待望されていた。
今作では、銀行の契約社員として外回りの仕事に従事しながら、夫と2人で暮らす主婦・梅澤梨花に扮する。丁寧な仕事ぶりが上司や顧客から評価されながら、自分に興味を抱いてくれない夫との間には空虚感が漂い始め、年下の大学生・光太との不倫関係に陥っていくという役どころ。平凡な主婦が年下の恋人と過ごすうち、矛盾と葛藤を抱きながら顧客の預金に手をつけ、次第にエスカレートしていくさまは決して他人事ではなく、その揺れ動く真意を宮沢が体現する。
宮沢は、オファーを受けた理由を「吉田大八監督という心強いリーダーとともに作品づくりに携われるのも大きな楽しみです」と説明。そして「まだ、出会ったことのない自分を発見できる映画になるよう頑張りたいと思います」とコメントを寄せた。
吉田監督は、前作「桐島、部活やめるってよ」が第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞など各賞を席巻。今作については、「おそらくこの話はメロドラマなのだと思いますが、実はメロドラマが何なのかよくわかっていません。感情が世界の論理に牙をむく瞬間をどう描くのか。ただひたすら、カトリック聖歌とシド・ヴィシャスのマイウェイを交互に聴きながら考えています」と話している。
プロデューサーの池田史嗣氏も、「吉田大八監督と宮沢りえさんという、これ以上ない才能をもって全力で挑み、一気に疾走する濃密な2時間を最高のエンタテインメントに仕立て、皆様を劇場に誘う大胆な作品にしたいと思っています」と闘志をたぎらせている。
原作は、第25回柴田連三郎賞を受賞した同名小説。今年1月には原田知世主演でNHKがドラマ化しており、大きな話題を呼んでいる。3月中旬にクランクアップ予定の「紙の月」は、2015年に全国で公開。
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