松岡茉優「あまちゃん」&入間しおり役を振り返る
2013年12月27日 14:50
[映画.com ニュース] 実力派若手女優の松岡茉優が、国民的人気を呼んだNHK連続テレビ小説「あまちゃん」に入間しおり役で出演し、知名度を全国的に不動のものとした。2013年は多くのことを学ぶ機会に恵まれたようで、映画.comに現在の偽りなき心境を明かした。
松岡は、第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む3部門を制した「桐島、部活やめるってよ」(2012)に野崎沙奈役で出演し、一躍脚光を浴びる。その後も同年の「悪の教典」で足跡をしっかりと残し、今年はドラマ「人生は『サイテーおやじ』から教わった 漫画家・西原理恵子」に主演し、「映画 鈴木先生」「はじまりのみち」「絶叫学級」と3本の映画が公開された。そして13年を振り返るうえで、能年玲奈主演ドラマ「あまちゃん」について触れないわけにはいかない。
東京編に登場するアイドルグループ「GMT47」のリーダー・入間しおり役に息吹を注ぎ込み、「海はないけど夢はある、埼玉在住、GMTの元気印、入間しおり19歳です!」というキャッチフレーズは強いインパクトを残した。映画の撮影現場で流れる時間軸以上に、スピード感のある撮影だったといい「“奈落”のシーンは、朝から晩まで一気に撮るんですよ。スタッフさんのチームワークも、岩手編で出来上がっているものに飛び込ませてもらったので、私たちも付いていかなきゃ! という気持ちにさせられましたね」と振り返る。
共演陣について話すときには目を輝かせ、「私たち『GMT47』は若手で、連続ドラマが初めての子もいたくらい。そんななか、古田新太さんがかき回してくださり、松田龍平さんは見守ってくださった。本当にいい場所にいさせてもらいましたね。勉強にしかなりませんでした。取りこぼした瞬間もたくさんあったはずですが、幸せな時間でしたね」と述懐。さらに、「学園もののお仕事が続いていて、同年代も多いので一緒に作っていくイメージだったんです。でも『あまちゃん』では先輩方にグイグイ引っ張っていただいて、本当に濃密でした」と笑みを浮かべた。
さらに、憧れの存在だった松田との共演に思いを馳せる。GMT47のマネージャーを経て、能年扮するアキの専属マネージャーとなる水口琢磨を演じ切り、新境地を開拓。「松田さんは私たちに寄り添おうとしてくださって、メンバーのもとにヌッと近寄ってきて話しかけてくれるんです。私たちは、先輩だから声をかけにくいじゃないですか。これまで私たちが大好きな映画にたくさん出られているし。でも、松田さんの方から水口とGMTの距離を保ってくださって、あのままの関係で3カ月いさせてもらいましたね」と感謝の言葉は尽きない。
高校を卒業して迎えた13年は、「漂っている1年でした。新学期がないから、どうしていいか分からなくて。運動会も文化祭もないから、春夏秋冬をめぐれなかった」という。それでも、「お仕事が楽しくてウワーってやっていましたけれど、地に足がついていたかというと、悪い意味で要領よくやっていた部分があると思います。それはいい意味でもあって、いろんなところへ行って、いろんなことを知ることができた。そういう意味でも漂っていましたね。来年は漂いません!」と決意を語った。
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