國村隼、人情コメディ復権に期待 「あさひるばん」全国封切り
2013年11月29日 14:10

[映画.com ニュース]俳優の國村隼が11月29日、東京・新宿ピカデリーで行われた主演作「あさひるばん」の初日舞台挨拶に出席した。「釣りバカ日誌」の原作者・やまさき十三氏が初メガホンをとり、全国151スクリーンで封切り。國村は「日本映画のいい伝統を受け継いだ人情コメディ」とアピールし、「映画を見る楽しみが日常にあった時代、こういう作品がシリーズ化されていた」と、往年の「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」と連なる人情コメディの復権に期待を寄せていた。
舞台挨拶にはやまさき監督と國村、共演する板尾創路、山寺宏一、桐谷美玲、斉藤慶子、西田敏行が登壇。元高校球児トリオで名字から“あさひるばん”と呼ばれていた浅本(國村)、日留川(板尾)、板東(山寺)が、当時のマドンナでマネージャーだった幸子(斉藤)の娘(桐谷)から「入院中の母に会ってほしい」と手紙を受け取り、30年ぶりに故郷・宮崎に集まる。やまさき監督は「皆さんのおかげで、ホッとできるホットな作品になりました。デジタルよりも、アナログの良さを出すことができた」と初メガホンに手応えを示していた。
板尾は「ここにいる3人、さらに松平健さんが同級生なんです! 同い年でも人生経験によって、全然変わってくる」。また、「西田さんからガリガリ君のコーンポタージュ味を差し入れしていただいた。まさか西田さんから……、と思うと今も泣きそう」と笑いを誘うと、山寺は「西田さんはあこがれの俳優さん。まさかご一緒できるなんて」と感激しきりだった。
「釣りバカ日誌」の浜崎伝助役で知られる西田は「やまさき先生とは長いお付き合い。楽しかった撮影の雰囲気が投影されている。理屈なく、ただただ温かい笑いに包まれれば」。元野球部監督で幸子の父・阪元雷蔵を演じており、國村とは釣りをする共演シーンも。「國村さんは釣りがとてもお上手。それに引き替え、私は『釣りバカ』のロケでしか、釣りをしたことがなくて……。食べるのは好きなんですが」と苦笑い。さらに「亡くなった三國連太郎さんも『釣りなんてしなくても、魚は食べられるのにね』とおっしゃっていた」と明かしていた。
(C)2013やまさき十三/「あさひるばん」製作委員会
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