犯罪サスペンス「セブン・サイコパス」が北野武監督作「その男、凶暴につき」の一場面を使用
2013年10月23日 09:00
[映画.com ニュース] マーティン・マクドナー監督のクライムサスペンス「セブン・サイコパス」の劇中に、北野武初監督作「その男、凶暴につき」(1989)の一場面が使用されていることが分かった。
「ヒットマンズ・レクイエム」(2008・日本劇場未公開)でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたマクドナー監督が、自ら脚本も執筆した本作。始まって間もないシーンで、コリン・ファレル演じる脚本家マーティと、サム・ロックウェル演じる親友のビリーが映画館で「その男、凶暴につき」を観賞しており、ビートたけし演じる刑事が麻薬の売人に暴力をふるう場面が映し出される。
北野作品はすべて好きというマクドナー監督は、同作を使用した理由を「このシーンも、映画自体も、そして北野武も好きだから」と説明する。また、映画作りを題材にしており、現実と登場人物たちが思い描く映画のストーリーが交錯する構造が「監督・ばんざい!」の設定に通じることからも、敬愛する様子がうかがえる。
ファレル、ロックウェルのほか、クリストファー・ウォーケン、ウッディ・ハレルソン、トム・ウェイツら個性派俳優が集結した。「セブン・サイコパス」は、11月2日から新宿武蔵野館ほか全国で公開。