福山雅治主演「そして父になる」、世界230の国と地域で配給決定
2013年9月17日 20:02

[映画.com ニュース]福山雅治が主演する「そして父になる」(是枝裕和監督)のジャパンプレミアが9月17日、都内で行われ、福山と是枝監督をはじめ、共演する尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー、二宮慶多くん(子役)、黄升げんくん(子役)が出席した。同日、本作の世界230の国と地域での配給決定が明らかとなり、福山は「海外の皆さんがどんな反応を示してくださるか楽しみですね」と期待を寄せた。
今年のカンヌ映画祭で審査員賞を受賞した後、日本のファンに本作が披露されるのはこの日が初めてで「やってご覧いただける日がやってきました」(福山)。現地入りしたカンヌでは、受賞発表後の“男泣き”も話題になり「本当に感動した。『おれ、やったぜ』ではなく、是枝監督がこの映画にかけた労力、時間、集中力が報われた瞬間だった」と涙の理由も明かしていた。
6年間育ててきた息子が、生まれたときに病院で取り違えられた他人の子だったという事実に直面する二組の家族の葛藤を描く本作。福山と尾野、リリーと真木がそれぞれ夫婦に扮している。父親役に初挑戦した福山は「ここにいる子どもたちが導いてくれた。毎日、子どもたちと楽しく遊んでいるだけの日々で、『監督、ちゃんと撮れているのかな……』と心配になるほど」と撮影を振り返った。
一方、是枝監督は「福山さんは格好良くて美しい。そのまま撮ってもしょうがないので、これ以上見たくないという一歩手前の“イヤな人”になってもらった。僕のイヤな部分をだいぶ重ねたつもり」と福山演じる主人公の人物像に語った。
夫婦役で共演した尾野は、福山の大ファンだったといい「まさかこういう映画で、ご一緒させていただくとは。撮影中は幸せな時間でしたし、(今日は)久しぶりの再会なので緊張しています」と声が裏返る場面も。もう一組の夫婦を演じる真木とリリーは、「毎回、現場には子どもの世話に行く感覚だった」(真木)、「子どもたちのアドリブに応える日々。ビッグダディを毎回録画していた甲斐があった」(リリー)と述懐していた。
「そして父になる」は9月24~27日に先行上映が行われ、9月28日から全国で公開される。
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