川口春奈「マダム・マーマレードの異常な謎」会見中に暗殺される?
2013年7月16日 13:02
[映画.com ニュース] 女優の川口春奈が7月16日、リアル脱出ゲームを初映画化した「ナゾトキネマ マダム・マーマレードの異常な謎 出題編」の主演を務めることが、都内で行われた会見で発表された。企画・原案を務める加藤隆生氏と五箇公貴プロデューサーとともに会見に臨んだ川口は、「短い撮影期間の中、日常会話では出てこないような説明ゼリフがたくさんあって、何とか乗り切ったなという感じ。映画を見ながら謎解きをリアルタイムで考えてもらえるような作品」と挨拶した。
遊園地やスタジアムを貸し切ったリアル脱出ゲームなどを手がける集団SCRAPの企画による、観客参加型の謎解き映画。「出題編」を鑑賞した観客が制限時間10分以内に解答用紙を提出し、翌月公開の「解答編」ですべての謎が明らかにされるというシステム。川口扮する“この世で唯一、解けない謎がない女”マダム・マーマーレードが、3年前に逝去した映画界の巨匠・藤堂俊之介が3本の短編フィルムに残した謎を解き明かしていく。短編「つむじ風」を上田大樹監督、「鏡」を鶴田法男監督、「やまわろわ」を中村義洋監督がそれぞれ手がけた。
会見中の川口が突然何者かによって暗殺される演出の後、犯人を探し当てるクイズ「川口春奈殺人事件 犯人は誰だ!」が出題されるなど、会見自体にも謎解きの仕掛けを施し作品の世界観を表現。川口は、「謎がすごく難しかったので、楽しんでほしいというのが一番。怖いものもあれば、家族の絆(きずな)が胸に染みるものもある。私も予告しか見ていないので、私自身も楽しみにしてる」と笑顔で語った。また、マーマレードを影で支えるマダム・バルサミコ役の高畑淳子からも、「富士山のふもとの大邸宅で合宿のように和気あいあいと撮影した。きっと素晴らしい作品になるのでご期待ください!」とメッセージが寄せられた。
加藤氏は、「こんな不思議な企画が形となっていまだ実感がない。『ロッキー』を見た後に強くなった気がする、恋愛映画を見た後に恋がしたくなるなど、映画を見た後に観客が能動的に行動する映画を作れたらと思った」と企画意図を説明。五箇プロデューサーも、「3本それぞれの短編が映画として見ても確かなものを目指そうと作った。客席で笑いあって同じ気持ちを共有しようという発想で『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』を作ったけれど、この作品はさらにその先を目指し、映画館の新しい遊び方を提供したい」と意欲的だった。
「ナゾトキネマ マダム・マーマレードの異常な謎 出題編」は10月25日、「解答編」は11月22日より全国で公開予定。また、新人女優・水谷果穂が主演を務める連続ドラマ「リアル脱出ゲーム密室美少女」も、7月20日よりテレビ東京系列で放送開始となる。