しょこたん、念願の特撮&コスプレで映画初主演「生きてて良かった!」
2013年4月17日 05:00

[映画.com ニュース] タレントの中川翔子が映画初主演を務める「ヌイグルマーZ」の撮影現場がこのほど、千葉・長生郡で報道陣に公開された。井口昇監督の熱い指揮のもと、中川と共演の武田梨奈が40人を超えるゾンビとの鬼気迫るアクションシーンに臨んだ。
原作は、ミュージシャン・大槻ケンヂ率いるバンド「特撮」の楽曲「戦え!ヌイグルマー」。中川演じる冴えないロリータファッションの少女・鮎川夢子、通称“ダメ子”が、ピンクのテディベア・ブースケと合体することにより「ヌイグルマー」へと変身し、ゾンビを使って世界征服を目論む悪党タケシらと激闘を繰り広げる特撮コメディ。
特撮やコスプレ好きの中川にとって、念願成就での映画初主演となる。「毎日楽し過ぎて、うれし過ぎて、高まり過ぎて、たぎり過ぎて、生きてて良かった! 強く願い続ければ夢ってかなうんだって、魂が成仏しちゃった感じ。人生で最も大好きな特撮、ゾンビとアクション、かわいらしいファッションと、この世の素敵が全て詰まった最高なカオスの作品」と興奮しきり。中川は、井口監督原作のコミック「脳子の恋」で作画を担当した経験があり、「監督の脳内の妄想を具現化することが面白すぎる。今回も井口さんワールドに染まり切りたい!」と意欲満々だ。
この日は、高円寺阿波踊り大会で暴走するゾンビたちを、ダメ子が命がけで食い止めるクライマックスのシーンを撮影。中川は、私物だというピンクのヌンチャクで奮闘し、「13歳の時にこしらえたマイ・ヌンチャクを振り回した時、鳥肌が立った。運動神経が悪くてネガティブで、何度もくじけそうになったけど、あの日本当にあきらめないで良かった。まさかこんなところでつながるなんて、運命を感じてしまった」と感無量。ダメな主人公が人生を切り開いていく成長物語でもあり、「リアルさと有り得なさが良い具合に同居している。ダメでも、強い思いはいつか大きな未来を動かすって信じている」。そして、「私が今目指しているのは、30年後の未来の人々が『一番好きな懐かしい特撮の名作は?』と聞かれ、『ヌイグルマーっしょ!』となるような、色々な語り種や伝説を残す作品になればうれしい」と目を輝かせていた。
そして、井口監督の前作「デッド寿司」での熱演が米ファンタスティック・フェストでコメディ女優賞をもたらし、国際的に注目を浴びた新世代アクションヒロインの武田が、タケシの部下の超能力少年・キル・ビリーと、ダメ子が変身するヌイグルマーを演じ分ける。
ヌイグルマーのピタっとしたタイトなスーツでの立ち回りは、「肩がうまく上がらなくて動きが難しいし、体のラインもすごく見えるので、ご飯食べちゃうと呼吸するのがきつい(笑)」とまさに体当たりのアクション。しかし、「男らしいクールなビリーと、女性らしいヌイグルマーのセクシーなアクションは、真逆のキャラクターなので大変。だけど衣装を着ると、テンションが切り替わる」と役になりきっていた。ダメ子の理想像でもあるヌイグルマーを演じるにあたり、「中川さんのアクションを見て、構えや雰囲気を似せるようにしている。監督の中でイメージができあがっているので、中川さんと互いに理解し合ってそれに近づけていく感覚」とぴったり息を合わせていた。
「ヌイグルマーZ」は、2014年新春に公開予定。
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