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“ヒッチコキアン”大林宣彦監督ら、ヒッチコック秘話で盛り上がる

2013年3月14日 17:12

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ヒッチコックの魅力を語った大林宣彦監督(中央)ら
ヒッチコックの魅力を語った大林宣彦監督(中央)ら

[映画.com ニュース] “サスペンスの神”アルフレッド・ヒッチコックの知られざる半生を描いた「ヒッチコック」の公開を記念し3月14日、“ヒッチコキアン”(ヒッチコックの熱狂的ファン)の大林宣彦監督、映画評論家の滝本誠氏と細越麟太郎氏が、都内でトークイベントを行った。

ヒッチコックと、妻として支え続けた編集者・脚本家のアルマ・レビルの関係性をベースに、傑作サスペンス「サイコ」(60)の成功に至るまでの知られざる物語を描く伝記ドラマ。名優アンソニー・ホプキンスヒッチコックヘレン・ミレンが妻のアルマを演じ、「サイコ(1960)」のシャワーシーンで有名な女優ジャネット・リースカーレット・ヨハンソンが演じた。

大林監督は、「昨日『サイコ(1960)』を見直したけど、神経をこする音をイメージしたサウンド・エフェクトのような音楽だけで、あのシャワーシーンなんて全然違ってくる」と解説。また、「『サイコ』は大スクリーンにトイレが出てきた史上初の映画。当時は食事のシーンすらも排泄の逆だからと禁止されていたくらい厳しかった。それに、『途中から見ないでください』というラジオCMも売りになった」とさまざまな話題を集めた当時を振り返った。

ヒッチコック夫妻と交流のあった細越氏は、「ヒッチコックは全作品のうち30本くらいロンドンで撮っているけど、アルマ夫人がロンドンの時代から編集を担当していた。影武者のように慎ましい方」と述懐。また、「ヒッチコックが『サイコ』を作った時は、時代の変わり目。テレビが出てきて、映画会社のパラマウントも大幅に予算を切ってきた」と苦難の時代を明かした。

大林監督は、「本当はヒッチコックグレース・ケリーとの失恋とか、ダークサイドをやると面白い。この映画をヒットさせてそれを実現させよう」とさらなる展開に期待。そして、「こんなエレガンスな3人が集まって下品な話をしているけど、ヒッチコックも非常に誤解されている。彼が撮りたかった夢の映画は『メアリー・ローズ』という映画。若い美男美女が恋愛の極致である島に行くけれどそこで突然女性がいなくなり、年老いて老人になった男が思い出の島に戻ると、そこに若かりし頃の彼女の姿が現れ、『たとえあなたがハゲでデブになっても、あなたを一生恋します』というセリフを言う。本心は愛されたくて仕方ないロマンチストで、本当はそういう映画を作りたかった男。虚実の狭間を見てやって」と語りかけた。

翌日の3月15日は「サイコの日」として制定され、会場には「サイコ」日本公開時にヒッチコック夫妻が来日した際のスナップショットも公開された。「ヒッチコック」は4月5日から公開。

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