薬物使用ランス・アームストロングの伝記映画が競作に
2013年3月13日 16:45
[映画.com ニュース] 薬物使用を告白した元自転車ロードレース選手ランス・アームストロングを題材にした映画をめぐり、パラマウント・ピクチャーズとワーナー・ブラザースが対決することになったと、Deadlineが報じた。
同企画については、すでにJ・J・エイブラムスの制作会社とパラマウントが共同で企画開発を進めており、「世界にひとつのプレイブック」のブラッドリー・クーパーがアームストロング役を演じると噂されている。
一方、「ダークナイト」シリーズのプロデューサー、チャールズ・ローベンの制作会社アトラス・エンタテインメントは、アームストロングを題材にした別の伝記映画を企画。「コンテイジョン」のスコット・Z・バーンズが脚本を手がけ、「オースティン・パワーズ」などのコメディ作品や、「リカウント」「ゲーム・チェンジ 大統領選を駆け抜けた女」など社会派映画を手がけているジェイ・ローチ監督がメガホンをとることになる。
この企画をワーナーが獲得したため、メジャースタジオ2社が同じ題材で対決することになった。パラマウント版は、ハーパーコリンズ社から出版予定の暴露本「Cycle of Lies: The Fall Of Lance Armstrong」の映画化。ワーナー版は、元自動車競技選手でアームストロングのチームメートだったタイラー・ハミルトンの視点で描かれるようだ。
ハミルトンは、アームストロングの薬物使用を初めて公の場で告発した内部関係者のひとり。かつて出演したドキュメンタリーテレビ番組「60ミニッツ」の製作総指揮も、映画のプロデューサーとして参加することになる模様だ。