町山智浩、佐々木心音&伊集院光にホラー映画の豆知識を指南
2013年2月27日 13:45
[映画.com ニュース] 全米でスマッシュヒットを記録したスリラー「キャビン」の公開を記念し2月26日、映画評論家の町山智浩氏、グラビアアイドルの佐々木心音、タレントの伊集院光が都内でトークイベントを行った。
「LOST」「クローバーフィールド HAKAISHA」の脚本で知られるドリュー・ゴダードが監督・脚本を務め、「アベンジャーズ」のジョス・ウェドンが共同脚本・プロデュースを務めたマルチ・レイヤー・スリラー。夏休みに山奥の別荘に遊びにきた大学生5人が、山小屋の地下で見つけた謎の日記を読んだことから次々と何者かに殺されていくが、その裏には一連の事件をコントロールする謎の組織の存在があった。
町山氏は、「ホラー映画で最初に死ぬのは誰かっていうと、まずエッチな女の子が死ぬ。その次はスポーツマンで、その次がガリ勉。その次がだいたいマリファナをやっている愚者と決まっている。そして、処女の女の子が最後まで生き残る」とホラー映画の法則を解説。すると、まず一番に殺されそうなキャラクターとして、アメリカのセクシーなブロンド女性をイメージしたコスチュームで佐々木が登場。ホラー映画が苦手だという佐々木は、「怖いのがまったくダメ。だけどこの映画は途中から『あれ? あれ?』って不思議な感覚になってくる。これからはもっと興味がわいてきた」とホラーに開眼していた。
伊集院もホラー映画が苦手であまり見ないそうだが、「『13日の金曜日』『スクリーム』に続き、今回の『キャビン』。運良くホラー映画の進化の過程を見ている感じでうれしい。俺の怖い映画との出合いのラッキーさを感じた」と絶賛。これまでの名作ホラーを踏襲した何層にも練られた深い構造に、「ホラー映画の豆知識がすごく欲しい。元ネタが分かると倍面白い!」と町山氏の解説にうなっていた。
町山氏は、「タイトルの出方はミヒャエル・ハネケの『ファニーゲーム』だし、山小屋はサム・ライミの『死霊のはらわた』。物語のベースは、古代から飛来した怪獣に人類がいけにえを捧げ続けるという『クトゥルフ神話』がもとになっている」と解説。また、「最近のアメリカのホラー映画はタコ壷みたいになっている。ホラー好きな人のために作って好きな人しか見ない。『キャビン』はその袋小路を突破した映画」と称賛していた。
「キャビン」は3月9日から公開。