スクリーム(1996)
劇場公開日 1997年8月23日
解説
高校生ケイシーとその恋人がマスクをかぶった者によって惨殺されるという事件が起こる。やがて犯人は、ケイシーのクラスメイトで、1年前に母親を殺されていたシドニーに迫る。町には外出禁止令が敷かれ、学生たちは大はしゃぎするが、そんな中を殺人鬼が徘徊。はたしてその正体は? 新鋭脚本家ケビン・ウィリアムソンの手がけた意表をつく物語が話題を呼び、大ヒットを記録したホラーシリーズ第1弾。
1996年製作/111分/アメリカ
原題:Scream
配給:アスミック・エース
スタッフ・キャスト
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2022年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
あとで思い出すといくつか疑問もわいてくるが、誰が犯人なのかとか実はどうでもいい問題だったりする。すべては主役の少女が殺されてしまうのか、生き残れるかの一点に集約する。そのヒントとして、犯人探しや、仲間を見つける展開がつながっていく。
もちろん意外な人が助けてくれたり、その逆だったりするが、破綻しない範囲で観客を惹きつける演出の一環なので、そこは目をつぶって楽しむのがいちばん。
シリーズの始まりでもあるし、このフォーマットでパーティーキラーが紛れ込んでいるという亜流がいくつも制作された背景から、身近な人が殺人鬼という設定はやっぱり魅力的なコンテンツなのだろう。
若手のスター候補をたくさん起用し、ヒットしたらスター性も育てていくという戦略もよく考えられていると思う。
2020.11.13
2022年4月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
何となくホラーが観たくなり、Huluで、久しぶりにスクリーム鑑賞。
当時は、結構ハラハラしながら観た覚えがあったし、あの叫びの仮面に怖さも感じた。しかし、改めて観ると、随分,バタバタした作りになって、滑稽さも感じた。
というのも、スプラッター的な要素は、ふんだんにもりこまれていたが、犯人が襲うシーンで、何度も殺し損なったり、被害者の女性相手に逆襲喰らったりしていた。ジェイソンやフレディが醸し出す、絶対的な恐怖が、本作の殺人鬼からは感じなかった。
まぁ、殺人鬼の正体が、明らかになったところで、それも納得。ただ、犯人をミスリードするような展開からの、サプライズは、サスペンスとしての面白さはある。
主演のネーヴ・キャンベルは、当時は若々しく、個性的な顔立ちで、なかなか魅力的だった。また彼女以上に、驚きだったのが、冒頭で犯人と電話でやりとりした挙句に,無惨に殺されたのが、『チャーリーズ・エンジェル』のドリュー・バルモアだったということ。なかなかのお宝映像でした。
上映後から現在に至るまで、あの叫びの仮面が、ハロウィンやお化け屋敷でも取り上げられている。改めて、恐怖のシンボルとして、世の中に大きな影響を与えた、ホラー作品になったと思う。
2022年2月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ホラー愛が生み出した傑作。
形骸化し飽きられ始めていたスプラッターをメタ的視点で再構築し蘇らせています。
だが、メタネタという性質的に自身でスプラッターというジャンルの息の根を止めてしまった作品でもあると思います。
なので諸刃の剣すぎるテーマを上手く調理し、絶妙な恐怖と笑いの緩急を描くセンスはお見事と言わざるを得ないです。
ホラー映画好きによるホラー映画好きの為のコメディホラー。ホラーとはいってもグロはほぼなくサスペンス寄りのコメディに感じました。謳い文句の笑えるホラーに恥じない面白さで一気にシリーズ制覇してしまいました…。所謂ホラー映画のセオリーになぞって話は進んでいくのですが殺人鬼のハロウィンマスクがドジっ子で可愛い…。エルム街の悪夢といい監督のユーモアに溢れていて個人的には大好きなホラー映画です。
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