村上隆初監督作の予告で初音ミクが歌う名曲アレンジが初公開
2013年2月22日 10:00
[映画.com ニュース] 日本を代表する現代美術家の村上隆氏が初めてメガホンをとった「めめめのくらげ」の予告編第2弾と、ポスタービジュアルが明らかになった。予告編では、気鋭のクリエイター「kz」のソロプロジェクト「livetune」が、人気ボーカロイドの初音ミクをフィーチャリングした「Last Night, Good Night」(livetune feat. 初音ミク)を、映画バージョンとしてアレンジした主題歌が初公開となる。
オリジナル曲は2008年、ニコニコ動画に投稿され、現在までに再生回数160万回を突破した名曲。kzは、初の映画主題歌起用に「5年前につくった楽曲が主題歌になるという僕自身も初の体験で、どうなることかと楽しみにしていたのですが、いざ実際に映像と合わさったものをみた瞬間、『村上さんが描きたかった世界とはこういうことなのか』とピースがハマった感覚になりました」と感激のコメントを寄せている。
「めめめのくらげ」は、村上氏が10年以上温めていた原案をベースに監督、キャラクターデザインを兼ねた意欲作。実写とCGを駆使し、大人には見えない不思議な生き物“ふれんど”と少年少女の交流を描く。末岡拓人、浅見姫香、染谷将太、津田寛治、鶴田真由、斎藤工らが出演。村上監督は、「子どものころ夢中で見ていたゴジラ、ウルトラマンなどの特撮の世界。そして大人になっても『スターウォーズ』やスピルバーグ、宮崎駿など熱は冷めなかった。この作品はそれらの要素と今の日本の混沌をまぜこぜにした、新しいSFファンタジー」と説明している。
主人公の小学生・正志は、引っ越し先の新居で段ボールに潜んでいた謎の生き物“くらげ坊”と出会い、周りの子どもたちもふれんどを連れていることを知る。予告編は、正志とくらげ坊の友情を壮大に映し出す。ファンタジックで愛らしい風ぼうのくらげ坊ときずなを結び、隠された秘密に立ち向かっていく姿は、感動的なクライマックスを予感させる。ふれんど50体がずらり勢ぞろいしたポスタービジュアルは、見たことのないノスタルジックな世界観だ。
「めめめのくらげ」は、4月26日公開。